OTS167およびFLT3阻害剤の急性骨髄性白血病に及ぼす相乗効果に関する非臨床論文公表のお知らせ

2021 年 3 月 10 日
各 位
神 奈 川 県 川 崎 市 高 津 区 坂 戸 3 - 2 - 1
オンコセラピー・サイエンス株式会社
代表取締役社長 朴 在賢
(コード番号 4564 東証マザーズ)
(問い合せ先) 管理本部長 木村 謙二
電話番号 044‐820‐8251




OTS167 および FLT3 阻害剤の急性骨髄性白血病に及ぼす相乗効果に関する
非臨床論文公表のお知らせ




この度、当社の MELK(Maternal Embryonic Leucine-zipper Kinase)阻害剤 OTS167 と FLT3
(Fms-
like tyrosine kinase 3)阻害剤併用時の急性骨髄性白血病 (AML)に及ぼす相乗効果に関し、シ
カゴ大学の Stock 教授らのグループによる論文が公表されましたので、お知らせいたします。


FLT3 遺伝子の内縦列重複(internal tandem duplication, FLT3-ITD)変異は AML 患者で頻繁に認
められる遺伝子変異です。本論文では、FLT3 変異陽性 AML に対する OTS167 単剤の効果と FLT3
チロシンキナーゼ阻害剤併用時の効果について検討し、FLT3 変異細胞株を用いた細胞試験で併
用による FLT3 変異株細胞死誘導の相乗効果が認められました。また、FLT3 変異株移植 AML マ
ウスモデルの試験でも、OTS167 と FLT3 阻害剤ギルテリチニブの併用により全生存期間の延長
が確認されました。


これらの結果は MELK を介したシグナル伝達が FLT3-ITD の発現に必須であり、MELK 阻害
剤 OTS167 による FLT3 変異陽性 AML 患者治療の可能性を示唆するものです。


本論文は、Blood Cancer Journal誌にオンラインで公表されております。
https://www.nature.com/articles/s41408-021-00433-3
(上記リンクでアクセスできない場合は直接 URL を入力してください)
以上

2532