卵巣がんに対するMELK阻害剤OTS167の抗腫瘍効果に関する論文公表のお知らせ

2020 年 9 月 10 日
各 位
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オンコセラピー・サイエンス株式会社
代表取締役社長 朴 在賢
(コード番号 4564 東証マザーズ)
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卵巣がんに対する MELK 阻害剤 OTS167 の抗腫瘍効果に関する論文公表のお知らせ




この度、当社の MELK (Maternal Embryonic Leucine-zipper Kinase) 阻害剤 OTS167 の卵巣がん
に対する抗腫瘍効果に関し、埼玉医科大学国際医療センターの研究グループによる論文が公表
されましたので、お知らせいたします。


本論文では、(1) MELK の卵巣がん診断マーカーとしての可能性、(2) MELK 阻害剤 OTS167 の
卵巣がんに対する抗腫瘍効果について報告されています。
卵巣がん細胞での MELK 遺伝子発現レベルは正常卵巣と比較し有意に高くなっており、ステ
ージの進行、腹水、遺残腫瘍サイズと共に高いレベルであることが確認されました。また、MELK 高
発現の卵巣がん患者では、無増悪生存率の低下が認められました。
一方、OTS167 は、卵巣がん患者由来の卵巣がん細胞に対し、腫瘍発現部位、がんの組織の状
態による分類およびステージに関わらず腫瘍増殖抑制効果を示しました。
これらの結果は MELK の卵巣がん診断マーカーおよび治療ターゲットとしての有用性を示唆
し、OTS167 が卵巣がん治療の新たな選択肢となる可能性を示唆するものです。


本論文は、Journal of Gynecologic Oncology誌にオンラインで公表されております。
https://ejgo.org/Synapse/Data/PDFData/1114JGO/jgo-31-e93.pdf
(上記リンクでアクセスできない場合は直接 URL を入力してください)
以上

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