約3万件の頭皮データからwithコロナ前後の変化を解析

News Release
2021 年 12 ⽉ 23 ⽇



約 3 万件の頭⽪データから with コロナ前後の変化を解析

~マスク着⽤により頭⽪の⽪脂量が増加する可能性を確認~


美容室向けヘア化粧品メーカーの株式会社ミルボン(本社︓東京都中央区 代表取締役社⻑・佐藤⿓⼆)は、コロナ
禍における⽣活様式の変化が与える頭⽪や⽑髪への影響を明らかにするため、34,678 名の⼥性の頭⽪データを解析し
ました。その結果、2020 年 8 ⽉〜9 ⽉は 2019 年の同時期よりも頭⽪の⽪脂量が増加していることがわかりました。
本研究成果は以下の学会で報告致しました。今後もさらなるビッグデータの収集と解析を進めていきます。


【外部発表】
発表学会︓第 87 回 ⽇本化粧品技術者会(SCCJ)研究討論会
発表タイトル︓COVID-19 感染対策が及ぼす頭髪状態の違い〜⽇本国内の地域別データ解析結果より〜(Effect
of prevention of COVID-19 infection on human scalp hair condition - From analysis of data in each
region in Japan -.)
発表⽇︓2021 年 12 ⽉ 3 ⽇


【研究の背景】
コロナ禍において、⻑期間のマスク着⽤やステイホームによる外出⾃粛などライフスタイルが変化しました。それに伴い肌で
はマスク内の蒸れによる肌荒れなどが報告されていますが、頭⽪に関しては科学的な調査が進んでいません。ミルボンでは
以前から 47 都道府県の美容室に協⼒を仰ぎ、Smart Skin Care®※を使って、来店される⼥性顧客の頭⽪データを
取得し蓄積を⾏っていました。コロナ禍における頭⽪状態の変化を明らかにすべく、集積した延べ 34,678 名の頭⽪データ
より、緊急事態宣⾔が発令された 2020 年と前年 2019 年の状態を⽐較しました。


【研究の成果】
2020 年の夏における頭⽪の⽪脂量を前年と⽐較すると、
顕著に増加していました(図 1)。特に 9 ⽉では、前年⽐2
倍以上と著しい増加が確認されました。マスク着⽤により
顔の⽪膚温が⾼くなると、顔の⽪脂量が増加してニキビな
どに繋がることが報告されています。同様にマスク着⽤により
頭⽪の⽪膚温も上昇し、⽪脂量の増加に繋がった可能性
が考えられます。過剰な⽪脂は頭⽪のベタつきやニオイを
引き起こしますので、マスクの着⽤が続く間は、頭⽪の洗浄
ケアをしっかり⾏う必要があると考えられます。


図1
【今後の展望】
美しい⽑髪を維持するための、より効果的なヘアケア製品開発、およびヘアケア⽅法の提案を⽬指し、今後も頭⽪や⽑
髪のビックデータ収集と解析を続けます。


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《⽤語解説》
*Smart Skin Care®︓
アイティアクセス株式会社が提供する、⾼精度なセンサー/システム。端末から頭⽪や肌の各種データを取得し、インターネ
ットを経由したクラウドサービスで集約、解析結果をフィードバックする仕組みです。




■リリースに関するお問い合わせ先
広報室 東京都中央区京橋 2-2-1 京橋エドグラン
TEL 03-3517-3915 FAX 03-3273-3211
株式会社ミルボン/本店︓⼤阪市都島区、社⻑︓佐藤⿓⼆、証券コード︓4919(東証1部)

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