インフラ点検ロボット製造・開発企業「ハイボット」への出資について

2022 年 10 ⽉ 4 ⽇
各位
会社名 リックス株式会社
代表者名 代表取締役社⻑執⾏役員 安井 卓
(コード:7525、東証プライム・福証)
問合せ先 取締役常務執⾏役員管理本部⻑ 苅⽥ 透
(092-472-7311)



インフラ点検ロボット製造・開発企業「ハイボット」への出資について



当社はこの度、インフラ設備点検ロボットを開発・提供する株式会社ハイボット(本社:東京都品川区、
CEO:ミケレ グアラニエリ 以下、ハイボット社)に出資しました。




当社 代表取締役社⻑執⾏役員 安井 卓(右)と、ハイボット社 ミケレ グアラニエリ CEO



【ハイボット社について】
東京⼯業⼤学の広瀬茂男教授、ミケレ グアラニエリ⽒、パウロ デベネスト⽒を中⼼とする創業メン
バーによって、先端科学技術の産業応⽤を⽬的に 2004 年に設⽴。極限環境におけるロボット技術の開
発や、AI を搭載した遠隔操作ロボットを製造・開発し、⼈間が過酷な環境で⾏う現場作業から解放され
るソリューションを提供しています。製造してきたロボットは、捜索・救助活動や、福島第⼀原⼦⼒発
電所の廃炉作業の現場などに利⽤されています。


【出資経緯】
当社は 2022 年で創業 115 周年を迎えた、産業界の課題を解決する”メーカー商社”です。鉄鋼、⾃動
⾞、電⼦・半導体など多業種の⽣産設備(⼯場)に機器や部品などを販売しており、現場に⼊り込む顧
客密着型のスタイルを通して、お客様が抱える本質的な課題の解決に努めています。
当社の顧客にとって、設備の点検やメンテナンスは⾼品質な製品を⽣み出すため必要不可⽋です。た
だ、点検箇所の中には、⼈⼿では危険が伴う場所も多くあります。


ハイボット社は、先端科学技術の産業応⽤を⽬的とし、極限環境におけるロボット技術の開発に特化
した企業です。発電所や化学プラント設備などの施設内にある、「狭く、危険で、過酷な、⼈が簡単に
アクセスできない場所」に向けて、数多くのソリューションを提供してきました。


現状、⼯場やプラント向けの点検・メンテナンス市場のロボットはドローン、クローラー型ロボット
などが主流です。これに対してハイボット社では、多関節アームやヘビ型など独⾃性が⾼く、技術的な
優位性も持ち合わせています。




ハイボット社のインフラ点検⽤ヘビ型ロボット「Float Arm(フロートアーム)




今回の資本提携を機に、当社が⻑年をかけて培ってきた産業界の知⾒や顧客密着型のスタイルと、ハ
イボット社が持つ最先端のロボティクス技術を掛け合わせ、国内外のお客様の⼯場やプラント設備の保
安・防災により⼀層貢献したいと考えております。


※ 当社とハイボット社は、2022 年 7 ⽉ 19 ⽇(⽕)に MOU(Memorandum of Understanding :覚
書)の締結も発表しております。


【当社としての出資⽬的】
1. 当社が既存業界・市場で主戦場としている「現場/設備」と「保全」への更なる深耕に加えて、開
発部⾨(点検開発)への展開において、既存ロボット(4 ⾜歩⾏ロボット、ドローン)では解決できな
い顧客課題へのソリューションを提供、開発するため。


2. ⾮破壊検査市場に参⼊し、パートナーと※”協創”してソリューションを⽣み出すことで、防災やロ
ボットの領域で世界の産業界の課題を解決し、当社⻑期ビジョン LV2030 で掲げる「成⻑分野での
売上⾼ 100 億円)」を達成するため。
3. ハイボット社が海外拠点の設⽴を⽬指している拠点(ドイツ、シンガポール、アメリカ)と当社の
拠点(欧州、東南アジア、アメリカ)で連携をとることで事業範囲の拡充を図るため。また、将来
的には、海外事業発の製品を協創するため。


4. ハイボット社との※”協創”を推進し、極限環境における⼈の作業を代替するロボットを提供するこ
とで、労働環境の適正化、強靭なインフラ構築に貢献するため。


※ 協創…当社は様々なパートナーと協⼒しながらものごとやソリューションをつくり上げていくこと
を重要視しており、そのことを”協創”と表現しています。


【関係者のコメント】
■リックス株式会社 代表取締役社⻑執⾏役員 安井 卓
ハイボット社のロボット技術と当社の営業⼒を掛け合わせることでシナジーが⽣まれると確信してお
ります。当社のお客様においても、設備の⽼朽化は課題で、安定⽣産・供給の観点からも点検やメンテ
ンナンスは⾮常に重要になっています。ハイボット社の技術は、通常ではアプローチが難しいところで
の点検・メンテナンスができることが強みです。また、危険な環境での作業を⼈⼿からロボットに代替
できるため労働環境の改善にもつながり、SDGs の観点からも業界でのニーズは⾼いと分析していま
す。両社でタッグを組み、シナジーを⽣み出すことで、より⼀層、世界中の産業界の課題解決に貢献し
てまいります。


■株式会社ハイボット CEO ミケレ グアラニエリ ⽒
リックス様から信頼を得られたことは、⼤変光栄なことです。今回の資本業務提携は、当社のロボッ
ト点検ソリューションの開発と展開を加速させる励みとなるだけでなく、サステナブルなインフラ設備
点検を実現するための着実な⽅向に進んでいることを証明するものです。新たなパートナーが加わるこ
とにより、当社のスマートツールの普及と新たなアプリケーションに対する取り組みが、より実現可能
になりました。


以 上

6927