Jパワーとの「タイ国におけるオイルパーム廃木を活用した化学品及びペレット生産を行う複合事業に関する調査」において追加契約を締結

2023 年 1 月 18 日
Green Earth Institute 株式会社


J パワーとの「タイ国におけるオイルパーム廃木を活用した化学品及び
ペレット生産を行う複合事業に関する調査」において追加契約を締結
~ 非可食バイオマスを活用した化学品の生産実験と複合事業の事業性評価を実施 ~

Green Earth Institute 株式会社(以下「GEI」 )は、2022 年 12
)と電源開発株式会社(以下「J パワー」
月 20 日のリリースの契約締結 に引き続き、グリーン化学品の生産実験と複合事業の複合事業性評価を調
※1

査内容とした、タイ国におけるパーム残渣を活用したグリーン化学品及びバイオ燃料生産を行う複合事業に
関する調査契約を 2023 年 1 月 13 日付で締結し、本件調査を開始致しました。

パーム油は、世界で最も多く利用される植物油であり、その用途は食用、洗剤、化粧品等広範囲に広がっ
ています。他の植物油と比べて低価格であることと単位面積当たりの収量が多いために、その需要量と生産
量は年々増加しており、2022 年の世界生産量は 7900 万トンを超えると予想されています。※2
こうした莫大な世界需要を支えるオイルパームプランテーションでは、パーム果実の収穫量を維持するた
めに定期的な植え替えが行われており、毎年大量のオイルパーム廃木(OPT※3)が排出されています。通常
OPT は細断されたうえでプランテーション内に埋め立てられていますが、 不適切な処理を行うと温室効果ガ
スや病害虫等の発生を誘発するため、適切な利活用が求められています。

この度の調査は、 OPT に含まれている樹液を原料とした発酵による複数のグリーンケミカルの生産実験と
オイルパーム廃木を活用したグリーンケミカル及び燃料ペレットの統合した複合事業の事業性評価を実施す
るものであり、今回の追加契約の締結により、燃料ペレットに関する調査に加えてグリーンケミカルの発酵
生産に関する調査を一体として開始することとなったものです。こうした複合事業の取組みは、これまで廃
棄されてきた OPT を有効に活用し、高付加価値化学品やバイオ燃料へのアップサイクルを実現するもので
あり、全世界で使われているパーム油の生産を支えるパームオイル産業の健全な発展に寄与するものと期待
されています。

今回の契約締結は、バイオリファイナリー技術を有する GEI と、「J-POWER “BLUE MISSION 2050”」
において 2050 年までに発電事業のカーボンニュートラルの実現を目指す J パワーが、OPT を活用した複合
事業に関する検討を共同で実施するにあたり、合意に至ったものです。

GEI は、
「グリーンテクノロジーを育み、地球と共に歩む」を経営理念(ミッション)として、地球の様々な
問題の解決に取り組んでおり、今回の J パワーとの調査事業を通じて、サーキュラーエコノミーの実現に向
けた取組みを進め、脱炭素社会の実現に貢献して参ります。


本件による当社業績に与える影響は軽微ですが、今後開示すべき事項が生じた場合には速やかに開示いた
します。


※1 2022 年 12 月 20 日当社ニュースリリース「J パワーと「タイ国におけるオイルパーム廃木を活用し
た化学品及びペレット生産を行う複合事業に関する調査」を開始」
※2 US Department of Agriculture"World Markets and Trade"
※3 Oil Palm Trunk (オイルパーム廃木)
以上

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