平成29年度介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会 設置事業(移動支援)最終報告完了のお知らせ

平成 30 年6月 25 日

各 位
会 社 名 株 式 会 社 幸 和 製 作 所
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 玉 田 秀 明

(コード番号:7807 東証JASDAQ)

問合せ先 取締役管理本部長 大 井 実
(TEL.072-238-0605)



平成 29 年度介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会 設置事業(移動支援)
最終報告完了のお知らせ




当社は、平成 29 年7月 31 日に厚生労働省より受託しておりました平成 29 年度介護ロ
ボットのニーズ・シーズ連携協調協議会 設置事業(移動支援)に関する受託事業を平成
30 年3月 30 日に最終報告を完了し、平成 30 年6月 22 日、厚生労働省のホームページ
(※1)に当社作成の「介護施設での転倒事故を防止する屋内移動支援用具 最終成果報
告書」
(※2)が掲載されましたことをお知らせいたします。
今後、当社は当該事業の成果をもとに、介護現場において残存する歩行能力を有してい
ながら転倒を回避する目的で車いす等への「座らせきり」(※3)となり、重度化が進行
している現状の課題解決に向けて、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(※4)とと
もに「転倒防止機能付歩行支援ロボット」の開発を加速させてまいります。本製品につい
ては、平成 32 年2月期での上市を予定しております。
なお、当該受託事業に対する補助金 7,344,000 円(税込)は、平成 30 年5月に「営業
外収益(補助金収入)」として計上しております。


※1厚生労働省 HP URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000209634.html

※2介護施設での転倒事故を防止する屋内移動支援用具 最終成果報告書

URL:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/2356.pdf

※3「座らせきり」

現在、介護老人保健施設や医療機関において座らせきり状態の高齢者が増加していることが課題となっておりま

す。突然の膝折れや 転倒の危険性を回避するための安全が優先され「座らせきり状態」の生活を強いる状況とな

っております。歩行制限や座らせきり高齢者は、身体拘束にもなりかねないため、重度化の進展が懸念されており

ます。

※4「国立研究開発法人 産業技術総合研究所」

国立研究開発法人 産業技術総合研究所は、我が国最大級の公的研究機関として日本の産業や社会に役立つ技術の
創出とその実用化や、革新的な技術シーズを事業化に繋げるための「橋渡し」機能に注力しています。



1.公募内容
日本の高齢化は、世界に例を見ない速度で進行し、どの国も経験したことのない超高齢社
会を迎えている。そのような状況の下、介護分野の人材不足が指摘されており、介護分野の
人材を確保する一方で、限られたマンパワーを有効に活用することが重要となってくる。
現在、ロボット技術の介護現場における利用は、様々な分野で、様々な主体により取り組
まれているが、本格的な普及に至っていないのが現状である。今後、さらに介護現場で有用
性の高い介護ロボットの導入を推進するためには、介護ロボットを導入する介護施設等に
おいて、解決すべき課題(ニーズ)を明らかにし、それを解決するための要素技術(シーズ)
とマッチングさせ、施設における介護業務の中でより効果的な介護ロボットの開発が促進
されることが重要であることから、当事業において、ニーズ・シーズ連携協調のための協議
会を設置し、介護ロボット等について開発すべきテーマや具体的な機能などを提案するこ
とが目的。


2.採択された事業
(1)検討テーマ
介護施設での転倒事故を防止する屋内移動支援用具


(2)事業概要
高齢者の転倒の要因は加齢に伴う身体的変化、病気、薬物など内的要因や、周りの環境、
設備、はき物など外的要因があり、いずれも大きな重心偏倚を伴い転倒に至る。
今回は利用者の重心偏倚を抑制する技術を用いて転倒防止を図るとともに、介護施設内
で安全、有効的に活用できる歩行支援ロボットを開発する。具体的には協議会でニーズを明
らかにし、開発機器のアイデア出しを行う。


3.最終成果報告の概要
①介護施設の現場におけるヒヤリ・ハット事例の分析
②歩行車使用時および非使用時における転倒のメカニズムの検証
③転倒防止機能(方針)についての選定
④原理モデルの制作および検証
⑤課題の抽出
⑥課題解決に向けた機器の提案
⑦当該機器の有効性の確認


以上

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