2023年4月期第2四半期決算説明会(書き起こし)

株式会社 Macbee Planet


2023 年4月期第 2 四半期決算説明会
株式会社 Macbee Planet 代表取締役社長の千葉知裕でございます。本日は、2023 年4月期
第 2 四半期決算説明資料に沿って決算概要につきましてお話させていただきます。




千葉:まずは会社概要です。

当社 Macbee Planet は 2015 年の 8 月に創業し、2020 年の 3 月に東証マザーズへ上場しま
した。

事業内容は、データを活用したマーケティング分析サービスの提供を行っており、正社員
は 72 名と小規模組織ですが、データ活用と自社テクノロジーによって高い生産性を実現し
ております。
2023 年4月期第 2Q の業績サマリーについて、お伝えいたします。

総評としましては、高い成長を継続し、来期の中期経営計画の達成に向け、順調に進捗し
ていることをご報告させていただきます。

売上高は前年同期比で 20%増の 8,875 百万円、営業利益は 44%増の 921 百万円となり、営
業利益率は中期経営計画で目標とする 10%を超え、10.4%となりました。

AC 事業 MT 事業ともに順調に成長していると評価しております。

AC 事業につきましては、前期の1Q に特需がございましたが、前年同期比で 16%の成長
を実現しており、特需の影響を除くと 40%超と順調に成長しております。要因としまして
は、既存クライアントが想定を超えて成長したことに加え、新規クライアント獲得も順調
であることがあげられます。また、後程ご説明いたしますが、施策が奏功し粗利率の改善
も寄与いたしました。

MT 事業につきましては、前期2Q よりグループインした Alpha による底上げもございま
すが、それ以上に主力サービスである Robee が成長しております。こちらも戦略的な体制
変更が功を奏し、成長が実現しております。
ここで、改めて当社の狙いについてご説明させていただきます。

当社は、LTV マーケティングという独自のマーケティングを展開してきました。対比する
市場は、今も拡大し続けているインターネット広告市場でございます。約 3 兆円あると言
われる広大な市場の課題を解決し、LTV マーケティングへ転換してまいりたいと考えてお
ります。

インターネット広告市場は、リーマンショックや東日本大震災、新型コロナウィルス感染
症などの危機の最中でも二桁成長し続けてきた成長市場になります。

しかしながら私たちはまだ課題があると考えております。

その一つ目は、広告コストの約 4 割は無駄に消化されており、必ずしも広告主の売上や利
益につながらないという点にあります。また、業界では Cookie 規制が進み、従来型のマー
ケティングが通用せずコスト高になりつつあります。さらに、広告運用者のスキルによっ
て成果がまちまちで、成否が担当者次第という課題があります。

広告主様のニーズは、効率よく利益を上げたい、つまりなるべく無駄なコストをかけずに
大きな売り上げを上げたいという点にありますので、私たちの成果報酬型の LTV マーケテ
ィングを磨くことが、広告主様のニーズに沿ったものだと考えております。3 兆円のイン
ターネット広告市場に対し、当社の売上は今期見通しで 170 億円になりますので、広告主
様のニーズに答えることでまだまだ成長余地があると考えております。
続きまして、中期経営戦略の進捗についてご説明いたします。

当社はデータを活かしたプロダクト戦略と営業戦略をもって、LTV を磨き、継続的な高成
長を実現してまいります。

プロダクト戦略につきましては、先ほど申し上げた AC 事業と MT 事業との連携に加え、
ユーザーのデモグラフィックデータ(属性データ)を活用したコンサルティングが功を奏
しております。

また、新たにブラウザやデバイスをまたいだユーザーのデータを取得する技術を開発いた
しました。業界でも類を見ない独自技術となりまして、取得可能なデータが拡大すること
により LTV 予測力向上し、一部顧客の PoC では広告効果の改善が確認できております。

営業戦略につきましても、他業種への展開として、通信業界の大手企業案件が順調に進捗
しているだけでなく、組織も順調に拡大しております。
続いて、中期経営計画の進捗についてご説明申し上げます。

2021 年 12 月に開示しました中期経営計画につきましては、2024 年 4 月期までの計画とな
っており、売上高 220 億、営業利益 22 億、営業利益率 10%を計画しております。

現在までで順調に進捗していると評価しておりますので、来期の達成に向け引き続き高い
成長を実現できるよう戦略を実行してまいります。
続きまして、2023 年4月期第 2 四半期の業績について掘り下げてご説明申し上げます。

売上高は前年同期比で 20%増の 8,875 百万円、営業利益で 44%増の 921 百万円となりまし
た。ポイントとしましては、前期1Q に約 1,400 百万円の特需があったため、成長率は
20%となっておりますが、特需を除く実力値から評価しますと、48%増と高い成長を実現
しております。

また、営業利益率につきましては、初めて 10%台にのることができましたので、成長に必
要な投資を継続しつつ来期は中期経営計画で目標としている通期の営業利益率 10%を達成
したいと考えております。
セグメント別にご説明申し上げます。

AC 事業の売上総利益につきましては、前年同期比で 22%増の成長となりました。美容
(来店型)の季節性繁忙期の影響に加えて、銀行業界につきましても、消費マインドの回
復があったため堅調に推移しております。MT 事業は先ほど申し上げた Alpha の M&A や
Robee の組織変更により成長しております。

また、今期は既存業界でも新規顧客の獲得があっただけでなく、新たな業界での新規顧客
も獲得し、足元では順調に進捗しております。

販管費につきましても、事業の成長に合わせて人員増加に伴う費用を中心に増加しており
ます。

その結果、営業利益率も 1.8pt 改善いたしました。
続きまして、四半期の売上高推移になります。

当社のビジネス特性上、顧客のキャンペーンや季節性などの影響により凸凹はございます
が、右肩上がりの売上高トレンドは継続し、順調に成長しております。
QoQ では、季節性繁忙期の剥落があった影響で、4,521 百万円から 4,354 百万円と予想通
り減収はしておりますが、営業利益は予想していた減益ではなく増収となっております。

増収の要因として、異なるブラウザやデバイスでのデータ取得技術を開発したことによる
LTV 予測力が強化されたことで、売上総利益率が改善したことになります。

MT 事業の減益につきましては、Robee ではなく、Alpha の影響が大きくございました。
ゲーム業界向けの DSP で非常に高い広告効果を実現できていたものが落ち着きを見せてお
り、いくつかのプロモーションの停止もございました。こちらは、当面は現在水準と近し
い業績が続くものと見ております。

販管費につきましても、想定していた人件費の増加以外の他には、1Q で実施した先行投
資が一時的であったことからも営業利益は 22 百万円の増益という形になりました。
最後に、2023 年4月期通期予想につきましては、進捗率が 50%を超過しており、達成確
度が高くなっていると考えており、中期経営計画で目標としている来期の売上高 220 億の
実現に向けて順調に進捗しておりますので、是非今後のマクビープラネットにご期待いた
だければと思います。


以上で 2023 年4月期第 2 四半期の決算概要のご説明となります。ご清聴ありがとうござ
いました。

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