韓国最大の発電事業者であるKEPCOとのブルー・カーボンフリーアンモニアサプライチェーン構築に向けた協力について

2023 年4月 21 日


各 位
会 社 名:出 光 興 産 株 式 会 社
代表者名 :代表取締役社長 木藤 俊一
(コード番号:5019 東証プライム市場)
問合せ先 :経理財務部 IR 室長 茂木 大輔
(TEL : 03 - 3213 - 9307)


韓国最大の発電事業者である KEPCO との
ブルー・カーボンフリーアンモニアサプライチェーン構築に向けた協力について

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:木藤 俊一、以下「当社」)は、韓国最大の発
電事業者である韓国電力公社(本社:韓国全羅南道羅州市、President and CEO:Seung-Il, Cheong、以下
「韓国 KEPCO」)と、日本および韓国におけるブルー・カーボンフリーアンモニアサプライチェーン構築に
向けて協力することにこのたび合意しました。両社は今後、ブルー・カーボンフリーアンモニアの調達・海
上輸送・供給に関する協業検討を進めます。


燃焼時に CO2 を排出しないアンモニアは、カーボンニュートラル社会の実現に寄与することができる次世
代燃料として期待されています。また、アンモニアは発電用燃料としても注目されており、特に石炭火力発
電において石炭との混焼実証が進められています。一方で製造時における CO2 の排出を抑制することが課題
となっており、製造工程で発生する CO2 を回収・利用して生産されるブルーアンモニアや、再生可能エネル
ギーの使用によりカーボンフリーを達成するアンモニアの製造・調達・利用が目指されています。


当社は、徳山事業所(山口県周南市)の既設のナフサ分解炉や石炭ボイラーを利用したアンモニアの混焼
実証試験を計画するとともに、同所の既設インフラを活用したアンモニア輸入基地を設置し、コンビナート
各社へのブルー・カーボンフリーアンモニア供給を目指しています。また、韓国 KEPCO は、自社の保有する
石炭火力発電所におけるブルー・カーボンフリーアンモニアの混焼を計画しています。燃料アンモニア活用
に向けて具体的な取り組みに着手する両社は、本合意により、以下の項目についての協業に向けた検討を行
い、日本・韓国におけるブルー・カーボンフリーアンモニアサプライチェーン構築を加速させます。


・世界各地のアンモニア製造案件の共同
探索


・共同配船などによる、燃料アンモニア
海上輸送コストの最適化


・両社間での製品融通による需給調整最
適化




今後の協業イメージ





当社は 2022 年 11 月に発表した「中期経営計画(2023~2025 年度)」において、下記3つの事業領域の社
会実装を通じ、事業ポートフォリオ転換を推進することを表明しました。




本取り組みは当社が掲げる 2050 年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた3つの事業領域のうち「一
歩先のエネルギー」の社会実装に向けた取り組みと位置付けています。当社は今後も国内外の様々な有力企
業との連携を通し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。




MOU 締結式(2023 年 4 月 14 日)


以上





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