HIF Global社との合成燃料(e-fuel)分野における戦略的パートナーシップに関するMOU締結について

2023 年4月5日


各 位
会 社 名:出 光 興 産 株 式 会 社
代表者名 :代表取締役社長 木藤 俊一
(コード番号:5019 東証プライム市場)
問合せ先 :経理財務部 IR 室長 茂木 大輔
(TEL : 03 - 3213 - 9307)




HIF Global 社との合成燃料(e-fuel)分野における
戦略的パートナーシップに関する MOU 締結について

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「当社」)は、南米・北米・
豪州などで合成燃料(e-fuel)の製造を行う HIF Global(以下「HIF」)と、合成燃料の生産や日本での実
用化・普及を加速させるための戦略的パートナーシップに関する MOU をこのたび締結しました。

合成燃料(e-fuel)は、再生可能エネルギー由来の水素と大気中の CO2 を合成することで生成される液体燃
料です。原料製造から製品利用までの製品ライフサイクル全体において、カーボンニュートラル(CO2 排出量
実質ゼロ)を達成するエネルギーとして注目されています。流通にあたり、貯蔵タンクやパイプラインなど
既存のインフラを活用できることや、自動車、船舶、航空機のエンジンに手を加えることなく利用が可能で
あることから、脱炭素化の早期実現策として期待され、社会実装が求められています。

当社はこれまで、本年 1 月に HIF の実証試験設備であるチリ南部の Haru Oni プラントを視察訪問するなど、
HIF と合成燃料の早期社会実装に向けた協議を進めてきました。さらに議論を加速させるため本 MOU を締結
し、今後は以下の項目について HIF と共同で検討します。

・海外プロジェクトからの合成燃料調達および国内供給
・国内外における合成燃料製造設備への共同出資
・国内で回収した CO2 の国際輸送と活用(原料化)


併せて、HIF が製造した合成ガソリンのサンプルを入手し、環境影響や性能の確認を行い、国内での実用
化・普及に向けた検討を進めます。また、当社グループ製油所・事業所における合成燃料の生産検討を進め、
2020 年代後半までに国内における合成燃料の生産・供給体制を確立することを目指します。


当社は 2022 年 11 月に発表した「中期経営計画(2023~2025 年度)」において、2050 年のカーボンニュー
トラル社会の実現に向けた3つの事業領域(「一歩先のエネルギー」、「多様な省資源・資源循環ソリュー
ション」、「スマートよろずや」)の社会実装を通じ、事業ポートフォリオ転換を推進することを表明しま
した。本取り組みは、このうち「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」の開発
と社会実装に向けた取り組みと位置付けています。当社は合成燃料の実用化と普及の促進により、カーボン
ニュートラル社会の実現に貢献します。




■HIF について
HIF Global は、低コストの再生可能エネルギーをベースに、水素を既存のインフラで輸送・利用可能な液
体合成燃料に変換するプロジェクトを推進する、世界有数の企業です。HIF という社名は「地球の脱炭素化
を可能にする Highly Innovative Fuels を提供する」という会社の理念を表しており、HIF チリ、HIF 米国、
HIF アジア太平洋、HIF EMEA など、グローバルに事業を展開しています。2022 年 12 月にチリのマガジャネス
にある Haru Oni 実証プラントから初めての合成燃料の生産を成功させ、今後は米テキサス州での商業規模の
HIF Matagorda プラントの建設、豪州タスマニア州でのプラント建設を予定しています。
URL:www.hifglobal.com




以上





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