中性色の近赤外線吸収材料の新規開発について

2020 年 10 ⽉ 20 ⽇
各 位

会 社 名 住友⾦属鉱⼭株式会社
代表者名 代表取締役社⻑ 野崎 明
(コード番号 5713 東証第 1 部)
問合せ先 広報 IR 部 草薙 英昭
(TEL. 03−3436−7705)


中性⾊の近⾚外線吸収材料の新規開発について


住友⾦属鉱⼭株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:野崎 明)は、機能性材
料事業の粉体材料において、その研究により、セシウムドープポリタングステート
(CPT)を⽤いたニュートラルな⾊調である中性⾊の近⾚外線吸収材料を新たに開発いた
しました。


近⾚外線吸収材料は、太陽光に含まれる近⾚外線をカットし、室内や⾞内の温度上昇を
抑える遮熱材料として⾃動⾞の各種ガラス、⼀般建築⽤合わせガラス、各種プラスチック
ガラスなどに使⽤されています。当社ではこれまで、独⾃の CWO®(セシウムドープ酸化
タングステン)のナノ微粒⼦関連製品を取り扱ってきましたが、CWO®には⻘の弱い着⾊
が存在していたため、中性⾊かつ近⾚外線吸収効果の強い新規材料が求められていまし
た。


今回、研究によりセシウムドープポリタングステート(CPT)を⽤いることで、近⾚外
線吸収量を⼤幅に落とすことなく⻘みのレベルをコントロール可能とする技術を獲得し、
新たな中性⾊の近⾚外線吸収材料の開発へと結びつけることが出来ました。これにより、
ITO(錫ドープ酸化インジウム)や ATO(アンチモンドープ酸化スズ)などの従来の中性
⾊の近⾚外線吸収材料の特性を⼤きく上回りながら、ニュートラルな⾊調である中性⾊を
実現でき、市場からの⾊調ニーズへの対応強化だけではなく、様々な⽤途への拡⼤が⾒込
まれます。
なおこの開発の⼀部は、英国王⽴化学会の科学誌「RSC Advances」に論⽂として掲載さ
れ、開発の主要部についても今後、別途論⽂発表される予定です。
当社は、環境対策の⼀助となり今後ますます重要となる近⾚外線吸収材料について
研究開発を引き続き⾏い、顧客要望や市場需要を⾒極めながら、製品化を⽬指してまいり
ます。また、この粉体材料の販売拡⼤を通じて「2030 年のありたい姿」の重要課題「気
候変動」のありたい姿にて掲げている「温室効果ガス(GHG)排出量ゼロに向け、排出
量削減とともに低炭素負荷製品の安定供給を含めた気候変動対策に積極的に取り組んでい
る企業」の実現に向けて取り組んでまいります。


中性⾊の近⾚外線吸収材料の詳細はこちらからご覧いただけます。
粉体材料事業 製品情報発信サイト「X-MINING(クロスマイニング)

URL:https://crossmining.smm.co.jp/
※この度内容の充実化をおこない、サイトをグランドオープンしました。




<X-MINING(クロスマイニング)とは>
機能性材料事業における粉体材料の製品情報発信サイト、およびその取り組み全体を⽰す
名称です。
共創(CROSS:X)により、新たな価値を掘り起こしていく(MINING)姿勢を表現してい
ます。




※「X-MINING ロゴマーク」は⽇本に
おける住友⾦属鉱⼭株式会社の登録商
標です。


以 上

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