脱炭素社会実現に向け、水素・都市ガス兼用バーナで水素燃焼技術実証へ

News Release
2023年3月30日
愛知製鋼株式会社




脱炭素社会実現に向け、水素・都市ガス兼用バーナで水素燃焼技術実証へ
~革新技術導入により、2030年度の全社CO2削減量目標を50%に引き上げ~


愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡高広)は、東邦ガス株式会社と協力し、水素・都市
ガス兼用バーナ※1(以下、本バーナ)を、当社刈谷工場の鋼材熱処理炉に導入しました。

これまで地道な省エネ活動に加え、「再エネ電力」「カーボンニュートラル(以下、CN)
な都市ガス※2」導入により、当社の4工場でCNを実現。また太陽光発電導入により、実質CO2
発生量抑制の取組みも開始しています。
今回、本バーナ導入により、当社創業の地である刈谷工場でも「CNな都市ガス」への燃料
転換が完了し、7工場のうち5工場のCNを実現しました。今後は水素燃料の活用を目指し、
鋼材熱処理炉における水素燃焼技術の開発、実証実験を開始します。

同様に、残りの知多、鍛造工場についても、2030年度までにCO2排出量を50%削減
(2013年度比)するための具体的なロードマップを策定できたことから、当社の2030
年度におけるCO2削減目標を引き上げます。

今後も当社は、長年培ってきた省エネ技術のレベルアップや再エネ活用に加え、工程省略、
バイオ加炭材活用、フォークリフトの電動化や水素技術の全域展開、革新電気炉への更新など、
CO2削減技術を導入していくことで、2050年度を目標としているCNの早期実現も見据え、
取組みを加速していきます。

※1 東邦ガス株式会社と日本ファーネス株式会社が共同で商品化した、日本で初めて部品交換不要で水素・都市ガスを兼用できる
バーナ。独自の空気流や噴出速度により、水素燃焼によるNOx排出抑制やバーナ部品劣化を防止している。
(東邦ガス株式会社、アイチセラテック株式会社のエンジニアリング技術により、当社刈谷工場の鋼材熱処理炉に導入)


※2 東邦ガス株式会社が提供する、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するCO2を、森林保全プロジェクト等を
通じて削減・吸収し相殺(カーボンオフセット)したLNG(液化天然ガス)で製造した都市ガス




刈谷工場に導入した水素・都市ガス兼用バーナ バーナを導入した鋼材熱処理炉(写真奥)と、
画像提供:東邦ガス株式会社、日本ファーネス株式会社 炉側面に組付けられたバーナ・配管(写真手前)




お問い合わせ先…愛知製鋼株式会社 社長室 広報チーム:052-603-9216

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