ステンレス鋼製造プロセス改革による供給能力増強に向けて-第1ステップ ステンレス鋼用電気炉の刷新-

News Release
2023年3月16日
愛 知製 鋼株 式会 社



ステンレス鋼製造プロセス改革による供給能力増強に向けて
~第1ステップ ステンレス鋼用電気炉の刷新~

愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡高広)は、2030年ビジョンに基づく成長戦略とし
て、2026年度までにステンレス鋼材の供給能力を2019年度比で4割増強(9万トン/年体制)し、
水素社会の実現やインフラの刷新、長寿命化に向けた需要拡大に対応することを目指しています。
具体的には上流側の製鋼工程から下流側の酸洗・検査工程まで工程スルーでの製造プロセス改革を
3ステップに分けて、計画的に実施していきます。

今回は、その第 1 ステップとして、約10億円を投じて、ステンレス鋼用電気炉「50トン溶解炉
(1号電気炉)
」の炉殻および制御システムを更新し、電気炉の刷新を図りました。
これにより、製鋼工程の供給能力の安定確保、つくりの可視化・最適化によるスマートファクトリ
ーの実現(DX)に向けたIoT基盤の構築、エネルギー使用効率化によるCO2削減を実現し、能力
増強の足固めを実施しました。

今後も、製造プロセス改革を計画的に実施し、ステンレス鋼材の供給能力増強とともに、良品廉価
なステンレス鋼材の安定供給を通じてサステナブル社会の実現に貢献していきます。


1. ステンレス鋼の製造プロセス改革(2026年9万トン/年体制の3ステップ)

ステップ① ステップ② 2023年計画 ステップ③ 2026年計画
今回
実施
+ +




IoT基盤の構築による競争力強化 圧延ライン寄せ止めによる生産性向上 設備増強と整流化

2.ステップ1 ステンレス鋼用電気炉刷新の概要
(1)投資概要 ステンレス鋼用電気炉「50トン溶解炉(1号電気炉)
」刷新
(2)投資額 約10億円
(3)主な特徴 ① 電気炉刷新による操業の安定化
・狙い ・炉容積拡大による原材料配合比率の最適化
・リサイクル性の向上
② DX実現に向けたIoT基盤の構築
・品質向上
・エネルギーロス低減
・原材料の歩留向上
・自動化による作業負荷軽減
③ 電気炉制御システムの更新
・溶解効率向上によるCO2低減 刷新したステンレス鋼用電気炉




お問い合わせ先・・・愛知製鋼株式会社 社長室 広報チーム:052-603-9216

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