米国子会社にて鍛造部品の新生産ライン竣工-北米での現調化とトヨタグループのグローバル競争力向上・安定供給体制構築に貢献-

News Release
2022年7月6日
愛知製鋼株式会社




米国子会社にて鍛造部品の新生産ライン竣工
~ 北米での現調化とトヨタグループのグローバル競争力向上・安定供給体制構築に貢献 ~


愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡高広)の米国子会社であるアイチフォージ
ユーエスエイ株式会社(代表取締役社長:土田嘉一、以下「AFU」)は、この度
※1
鍛造部品であるコネクティングロッド の新生産ラインを竣工し、稼働を開始しました。

AFUは、トヨタグループ唯一の北米鍛造拠点であり、TNGA ※2 戦略における北米での
「地産地消」化を積極的に進めています。

現在、北米では燃費改善につながるエンジンのダウンサイジング化や、HEV、PHEV
の拡大により、高品質な鍛造コネクティングロッドの需要は高く、トヨタグループで培った
高い鍛造技術と品質保証・安定供給体制を現地展開することが不可欠です。

新生産ラインは、トヨタ自動車株式会社のグローバル標準ラインを更に充実させ、
高強度・高精度を実現する鍛造技術、品質保証体制を実現しています。また、国際情勢の
変化による供給リスクにも柔軟に対応できるようになり、トヨタグループ全体の相互補完に
よる安定供給体制を実現します。

また、生産するコネクティングロッドは、トヨタ自動車株式会社の北米拠点(ケンタッ
キー、ウェストヴァージニア)に供給され、カムリ、ハイランダー、RAV4、レクサス
ESなどに搭載される予定で、年間1,700万米ドル程度の売上(AFU売上高の約2割)
を見込んでいます。

今後も、お客様の現地調達に確実に対応し、グローバルでの競争力向上および安定供給
体制構築に貢献することで 、 お客様に多様な選択肢をご提供する、トヨタグループの鍛造
リーダーを目指していきます。


※1 エンジンが起こす上下方向の力(運動エネルギー)を、クランクシャフトへ回転運動に変換して伝える
部品であり、軽量さと頑丈さが求められる

※2 「Toyota New Global Architecture(TNGA)」のこと。
企画・調達・生産までを一貫して連携する、グローバルなクルマづくりの構造改革。
【別紙】




新生産ライン全景 コネクティングロッド




竣工セレモニーの様子


1.本設備の概要
(1)設備名称: コネクティングロッド新生産ライン
(2)設置場所: アイチフォージ ユーエスエイ株式会社 工場内
(3)設備構成: 高周波加熱炉、成形プレス、ショットピーニング機、磁気探傷装置等
(4)生産能力: 360万個/年(約2,500トン/年)
(5)投 資 額: 2,175万米ドル



2.AFUの概要(2022年3月末現在)
(1)会 社 名: アイチフォージ ユーエスエイ株式会社
(2)住 所: アメリカ合衆国ケンタッキー州ジョージタウン市
(3)売 上 高: 1億米ドル/年
(4)生 産 量: 2万8千トン/年
(5)生産品目: クランクシャフト、コネクティングロッド、
ステアリングナックル、デファレンシャルリングギヤ他
(6)従業員数: 285名

お問い合わせ先…愛知製鋼株式会社 社長室 企業広報チーム:052-603-9216

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