電動車の需要急拡大に向けた放熱部品の生産能力増強 -岐阜工場 パワーカード用リードフレーム第3ライン竣工-

News Release
2022年10月12日
愛知製鋼株式会社



電動車の需要急拡大に向けた放熱部品の生産能力増強
~岐阜工場 パワーカード用リードフレーム第3ライン竣工~

愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡高広)は本日、電動車の需要急増を見据え、
岐阜工場(岐阜県各務原市)にて約9億円を投資してパワーカード ※ 用リードフレーム
(以下、リードフレーム)第3ラインの竣工式を執り行い、稼働を開始しました。

当社が生産するリードフレームは、電動車のモータの電力制御などを行うパワーカードに必要
不可欠な放熱部品で、電動車向けに高いシェアを獲得している、当社スマートカンパニーの基幹
事業の一つです。

当社ではリードフレームの生産にあたり、電子部品工場(愛知県東海市)および岐阜工場での
2拠点体制を2018年から確立し、安定供給に貢献してきましたが、生産の急拡大に向けた
生産能力増強と、更なる燃費改善に向けた小型・軽量化への対応が課題でした。

第3ラインでは、長年培ってきた加工技術を更に進化させ、精密プレスの高速化とめっき表面
の高清浄化・均質化に加え、独自設計の自動画像検査装置の導入による全数検査の高速化・省人
化を実現しました。これにより、更なる高品質化と従来比1.5倍の生産性を両立し 、将来の
需要増を見据えた革新的なライン設計となっています。

本ラインでの量産開始により、当社のリードフレームの生産能力は計約7200万個/年(現
在比約30%増)へと増大し、2030年ビジョンのスマートカンパニー売上高目標約600億
円に寄与します。

今後も、お客様と連携しながら電動車の需要拡大と製品性能の向上に確実に貢献し、カーボン
ニュートラルの早期実現に取り組んでいきます。

※ パワー半導体が複数セットされたカード型のパワーモジュール。車1台に複数枚が使われている




第3ライン プレス工程 第3ライン めっき工程 第3ライン 画像検査工程




リードフレームの製品群
1.岐阜工場第3ラインの概要
(1)場所:岐阜工場内(岐阜県各務原市鵜沼大伊木町3丁目36番地)
(2)生産品目:パワーカード用リードフレーム
(3)生産能力:約160万個/月
(電子部品工場・岐阜工場含め)約600万個/月
(4)投資額: 約9億円


2.参考(過去の関連リリース)
https://www.aichi-steel.co.jp/news_item/20200430_news.pdf




お問い合わせ先…愛知製鋼株式会社 社長室 企業広報チーム:052-603-9216

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