免疫チェックポイント分子TIM-3に対する新規がん免疫治療用抗体(BP1210)の非臨床試験データをSITC 2021で発表します

2021 年 11 月 12 日
各 位
会 社 名 ブライトパス・バイオ株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 永 井 健 一
(コード番号:4594 東証マザーズ)
問合せ先 管 理 部 長 濱 本 尚 志
(irpr@brightpathbio.com)




免疫チェックポイント分子 TIM-3 に対する新規がん免疫治療用抗体(BP1210)
の非臨床試験データを SITC 2021 で発表します

当社が研究開発を進めている抗 TIM-3 抗体 BP1210 について、米国癌免疫療法学会(SITC, Society for
Immunotherapy of Cancer)年次会議において発表します。
米国癌免疫療法学会の開始時間(日本時間 11 月 12 日(金)午後 9 時)に合わせて、発表資料を当社ホ
ームページに掲載します。


主な公表内容は次のとおりです。
・ 二重特異性抗体技術を駆使し、免疫チェックポイント分子 TIM-3 を抑制する当社独自のバイパラ
トピック抗体 BP1210 を創製しました。
・ BP1210 は TIM-3 とリガンドの結合を網羅的に阻害し、これまでの抗体では得られなかった高い有
効性を発揮します。
・ BP1210 は抗腫瘍免疫で中心的な役割を果たす T 細胞の疲弊を抑え、抗腫瘍免疫活性を亢進しま
す。
・ 従来の TIM-3 抗体に勝る BP1210 の非臨床データから、新しいがんの治療スキームの可能性が広
がりました。


免疫チェックポイント分子である TIM-3 は T 細胞を抑制して抗腫瘍免疫活性を低下させます。TIM-3 に
は TIM-3 の抗腫瘍免疫抑制機能を発動させる生体内分子が複数存在します(ホスファチジルセリン、
CEACAM1、ガレクチン 9、HMGB1 など)。そのため、従来の TIM-3 抗体では TIM-3 の機能を完全に阻害
することは困難でした。当社は、二重特異性抗体技術を駆使して、TIM-3 とリガンドの結合を強力に阻害
する新規の抗 TIM-3 バイパラトピック抗体(BP1210)を開発しました。
BP1210 はがん治療を前提にしたヒト型抗体です。抗体分子と抗原の結合が二価であることを利用し
て、BP1210 は TIM-3 の 2 か所のエピトープに結合(バイパラトピック結合)し TIM-3 の分子表面を被覆
します。さらに、BP1210 抗体が 1 分子の TIM-3 に二価で結合することで、強い結合能と特異性を達成し



ています。これらの特性により、BP1210 は TIM-3 の多様なリガンド結合を網羅的にかつ強力に阻害する
ことが可能で、従来の TIM-3 抗体では得られなかった高い抗腫瘍免疫活性化能を発揮します。
本発表では、BP1210 の分子構造、抗体特性、TIM-3 の阻害様式、および抗腫瘍免疫亢進能を示しまし
た。これらが、既存の TIM-3 抗体では達成し得ない、高い臨床効果に結び付くことが期待されます。


当社は、本結果を受けて BP1210 のポテンシャルの高さを評価し、臨床開発を前提とした抗 TIM-3 抗体
医薬の創製を進める予定です。


なお、本件による当期業績への影響はありません。
以上


【発表演題】
Novel biparatopic TIM-3 antibody effectively blocks multiple inherent ligands and activates anti-tumor
immunity.(発表番号:235)
TIM-3 の複数のリガンドの結合を阻害し抗腫瘍免疫を高める新規抗 TIM-3 バイパラトピック抗体


発表時間:日本時間 11 月 12 日(金)午後 9 時~11 月 13 日(土)午前 10 時
(米国東部標準時間 11 月 12 日(金)午前 7 時~午後 8 時)




【問い合わせ先】
ブライトパス・バイオ株式会社 管理部
E-mail: irpr@brightpathbio.com
https://www.brightpathbio.com





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