オンキヨーサウンド株式会社の事業紹介1- 事業構成のご説明およびスピーカー技術について -

報道関係各位 2021 年 2 月 19 日

オンキヨーサウンド株式会社の事業紹介①
~ 事業構成のご説明およびスピーカー技術について ~


オンキヨーホームエンターテイメント株式会社の子会社であるオンキヨーサウンド株式会社(以下、オンキヨーサウンド)
は、2021年1月29日付「当社グループのご紹介について」でお伝えしている通り、B2B市場へのスピーカー供給や
OEM事業などを手掛けております。
今後、数回に分けて、オンキヨーサウンド株式会社の主要事業のご説明を行ってまいります。第1回目となる今回は、
「事業構成のご説明およびスピーカー技術について」ご紹介いたします。




オンキヨーグループ内におけるオンキヨーサウンド株式会社が手掛ける事業領域


1.オンキヨーサウンド株式会社の位置づけ
オンキヨーサウンド株式会社は、B2B市場へのスピーカー供給やOEM事業を行っています。組込用の「スピーカー
事業」、加振器Vibtoneを供給する「加振器事業」、組込用のモジュールや業務市場向けヒアリングデバイスなどの
オーディオ機器やソリューションを提供する「AI/IOT事業」に分類されます。


オンキヨーグループは、創業当初から現在に至るまで、長年に渡ってスピーカーユニットの開発・生産を行ってまいりま
した。スピーカーユニットは、オンキヨーブランドのオーディオ機器向けに始まりましたが、高度経済成長や技術革新により
音楽が生活の中で広く楽しまれるようになったことや、マイコンなどの登場により、オーディオ以外の家電やパーソナル
コンピューター、電子楽器など、様々な機器で “音” を人に伝えるパーツとして幅広い機器で使われるようになりました。
一方、採用される機器が多様化する中で、従来型のコーン紙を使用したスピーカーユニットだけではなく、外装のパネ
ルを振動させることで音を出す加振器「Vibtone」 のような新たなスピーカーの形態も広がり始めており、OEM事業で
手掛けるスピーカー・加振器は、皆様の生活に深くかかわっています。(下図)
身近な機器に OEM 事業の商品が搭載




2.オンキヨーサウンド株式会社の事業構成
オンキヨーサウンド株式会社における各事業の売り上げ構成比は、右図のように 2020 年までは、スピーカー事業が
9 割を占めており、加振器事業や AI/IOT 事業は新市場あるいは市場拡大を見越した事業として位置づけられてい
ました。 スピーカー事業は新型コロナウィルスの蔓延による経済活動の縮小やロックダウンによる工場の操業停止など
の影響を受けたものの、自宅で生活する時間が増えたことによる巣ごもり需要が喚起されたこと、自動車などの生産も
順調に回復していることでロックダウン前の水準を超えるまでに回復しております。



2020年 2021年
AI/IOT
加振器 AI/IOT
加振器 4%
13% 6%
4%




スピーカー
スピーカー
92%
81%




一方で、外装のパネルを振動させることで音を出す加振器 Vibtone は、音を出すための “穴” を必要せず、
スピーカーの弱点でもある “水” の影響を受けにくい利点があるため、屋外や防水が必要な機器などで採用いただけ
ており、加振器事業の大幅な伸びが期待されます。また、組込用のモジュールや業務市場向けヒアリングデバイスなど
のオーディオ機器やソリューションを提供する「AI/IOT 事業」においても、組込用モジュールの供給が開始されることに
加え、業務用オーディオ機器のネックスピーカーが介護施設向けに堅調に拡大するなど伸びが見込まれています。
なお、加振器事業については「オンキヨーサウンドの事業紹介③」で、AI/IOT 事業については「オンキヨーサウンドの
事業紹介④」で詳しくご紹介します。




3.オンキヨーサウンドの礎となるスピーカー技術
前述の通り、オンキヨーグループは、創業当初から現在に至るまで、
長年に渡ってスピーカーユニットの開発・生産を行ってまいりました。
スピーカーは、音楽表現力に大きな影響を及ぼします。オンキヨー
はスピーカーユニットにおいて、振動板の素材開発から一貫して行う
ことにこだわり続けてきました。振動板は空気を振動させ音楽を最終
的に奏でる部分であり、弦楽器でいうと弦で発生した振動が伝わり
豊かな音を響かせる筐体にあたるもっとも重要なパーツになります。こ
のキーパーツを自社開発・生産を行うことで、世界中で認められる高
品質のスピーカー群を生み出しています。近年では、小さくても大音
量を実現する ODMD 振動板や、軽さ・強度・高音質を実現する最 スピーカーユニット

先端のバイオマス素材のセルロースナノファイバー(CNF)振動板、自
然素材からヒントを得た高音質スピーカーのバイオミメティクス振動板
など、音や環境へ配慮した商品づくりを行っています。




ODMD 振動板を使用した セルロースナノファイバー(CNF) バイオミメティクス脈振動板
スピーカー 振動板を使用したスピーカー スピーカー


「オンキヨーサウンドの事業紹介②」では、各スピーカーの特長や将来性、スピーカー事業のグローバル展開、サブ
ブランド展開などについてご紹介を行ってまいります。




【関連情報】
・当社グループのご紹介について(3)オンキヨーサウンド株式会社(2021年1月29日)
https://onkyo.com/ir/ir_news/date/2020/20210129_JQIR_gaiyousetsumei_ONS.pdf


・インドにおける、スピーカユニットの製造販売が回復
~新型コロナウィルスと共存しながら成長軌道へ~(2020年12月18日)
https://onkyo.com/news/images/20201218_PR_MOI_koucho.pdf
・インカムにネックスピーカー型デバイスが好評 ~介護施設への導入・運用が拡大~(2021年2月15日)
https://onkyo.com/news/images/20210215_PR_necksp_kaigo.pdf


・「世界初、セルロースナノファイバーを使用した振動板の開発に成功
~2016年より商品化し、車載スピーカーや自社ブランド製品等に採用~」(2015年11月5日)
https://onkyo.com/news/information/topics/20151102_PR_cnf.pdf


・「世界初※、自然素材からヒントを得た高音質スピーカー、バイオミメティクス振動板開発に成功
~OEMや自社ブランドヘッドホン製品に展開~」(2019年5月30日付)
https://www.jp.onkyo.com/news/information/topics/20190530_JQPR_bmtech.pdf


以上

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