執行役員の選任に関するお知らせ

2022 年8月 31 日
各位
会 社 名 シ ン バ イ オ 製 薬 株 式 会 社
代 表 者 名 代表取締役社長兼 CEO 吉 田 文 紀

IR 室(TEL.03-5472-1125)
(コード番号:4582)
問合せ先



執行役員の選任に関するお知らせ


2022 年8月 30 日開催の当社臨時取締役会において、下記のとおり執行役員の選任(予
定)が決議されましたのでお知らせいたします。



1.執行役員の選任について

2022 年 10 月1日付で、執行役員兼グローバル BCV(注)事業本部長として、馬場継氏
を選任いたしました。
今般、グローバル BCV 事業本部を新設し、研究開発から商業化のシームレスなプロ
セスを構築することにより、より機動的なグローバル事業の展開を目指します。

吉田文紀社長兼 CEO は、「当社にとり、BCV の開発・商業化の成功は事業のグロー
バル化を意味し、この度、グローバル BCV 事業本部を新設し一貫体制を構築すること
で、事業のグローバル化に向けて強固な推進力を期待します。」と述べております。

(1)新任執行役員
氏 名 役 職
馬場 継(ばんば けい) 執行役員兼グローバル BCV 事業本部長

(2)就任年月日
2022 年 10 月1日

(3)新任執行役員の略歴
略歴 1999 年 4 月 ファイザー株式会社入社
医薬営業部門を皮切りにエスタブリッシュ医薬品事業
部門マーケティングエクセレンス部長等を歴任
2013 年 11 月 日本イーライリリー株式会社 バイオ医薬品事業部門
マーケティング部長
2017 年 3 月 ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社
イノベーティブメディシン事業部門東海・北陸営業部

2018 年 7 月 グラクソ・スミスクライン株式会社 執行役員スペシ
ャリティケア事業部 事業本部長
2020 年 4 月 アムジェン株式会社入社 執行役員 エグゼクティブ
ディレクター スペシャリティケア事業本部本部長
2022 年 10 月 シンバイオ製薬株式会社入社
執行役員兼グローバル BCV 事業本部長 就任予定





【注:抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(brincidofovir:BCV)概要】
BCV は欧米では既承認のシドフォビル(cidofovir:CDV、本邦は未承認)の脂質結合
体として新しい作用機序を持ち、CDV 及び他の抗ウイルス薬と比べて高活性の抗ウイルス
効果など優れた特徴を併せ持ち、広範囲の2本鎖 DNA ウイルス感染症(サイトメガロウ
イルス、アデノウイルス、エプスタイン・バール・ウイルス、ヘルペスウイルス、BK ウ
イルス、パピローマウイルス及び天然痘ウイルス等)に対して有効な治療方法となり得る
ものと期待されている。BCV 分子の画期性は、CDV に特定の長さの脂肪鎖を結合するこ
とにより細胞内への取り込み効率を飛躍的に向上させ、細胞内で直接作用する分子に変換
され高い抗ウイルス効果を発揮する。更には、CDV を初めとする他の抗ウイルス薬に比べ
深刻な副作用である腎毒性または骨髄抑制を回避できる新規の高活性の抗マルチウイルス
薬として期待されている。
2019 年9月、シンバイオは、Chimerix, Inc.(本社:米国ノースカロライナ州、「キメ
リックス社」)との間で、BCV に関しての天然痘やサル痘等のオルソポックスウイルスを
除いたすべての疾患について世界全域を対象として、開発・販売・製造を含めた独占的権
利の取得を目的とするライセンス契約を締結した。
現在、シンバイオは、2030 年にグローバル・スペシャリティファーマを目指す事業展開
を推進しており、事業価値の最大化を図るべく、造血幹細胞移植後のアデノウイルス感染
症患者を対象として、米国を中心に国際共同第Ⅱ相臨床試験を実施中であり、加えて 2022
年6月には、腎移植後 BK ウイルス感染症患者を対象としたオーストラリア、日本、韓国
を中心とした国際共同第Ⅱ相臨床試験を開始した。
また、BCV は、高い抗ウイルス作用に加え、抗腫瘍効果も期待されており、現在、シン
ガポール国立がんセンター、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、米国ブラウン大学
との共同研究を進めており、抗がん活性の確認及び抗ウイルス活性と合わせることによる
相乗効果を確認するための試験を進めている。一方、米国の国立衛生研究所(NIH:
National Institute of Health)/国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS: National
Institute of Neurological Disorders and Stroke)との共同研究を通じて多発性硬化症の試
験を開始した。
以上





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