日本複数大型放射光施設からの当社“Osaka Mirror”大型受注のお知らせ

NEWS RELEASE


2022 年 1 月 17 日
各 位
会 社 名 株式会社ジェイテックコーポレーション
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 津 村 尚 史
(コード番号:3446 東証第一部)
問合せ先 取 締 役 管 理 部 長 平 井 靖 人
(TEL. 072-655-2785)



日本複数大型放射光施設からの
当社“Osaka Mirror”大型受注のお知らせ



当社はこの度、2023 年完成予定の東北大学の第4世代放射光施設SLiT-Jおよび世界3
大大型放射光施設の1つであるSPring-8等、国内の放射光施設から各種超高精度ミラーを
受注いたしました。
受注総額は約4億円であり、2021 年6月と 11 月にそれぞれ公表しました、米国シカゴの
アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory:ANL)の大型放射光施設APS
(Advanced Photon Source)、および中国北京市の中国科学院高能物理研究所(Institute of
High Energy Physics Chinese Academy of Science:IHEP)の大型放射光施設 HEPS(High
Energy Photon Source)に続くものであります。
このような大型受注の背景として、各国がクリーンエネルギーや半導体産業を国家戦略と
して強化する中、多様な地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)において、究
極の分析・解析を可能とする放射光施設やX線自由電子レーザー施設がコアな機関として位
置づけられ、コロナ禍以前と変わらない高いレベルのサイエンスとテクノロジーの創出が期
待されていることがあると考えております。


当社は、ナノ領域での観察や制御の高精度化、効率化のキーテクノロジーとなる当社X線
ミラーのより一層の高精度化や新規開発につとめ、技術開発やイノベーションを支援してま
いります。
例えば、理化学研究所(理研)放射光科学研究センターと高輝度光科学研究センター(JASRI)
における、持続可能な開発目標(SDGs)や 2050 年カーボンニュートラルの実現に向けた産官
学利用者の研究開発活動の支援に対して、当社はその一助となるように環境にやさしい持続
可能な産業をつくることを支援し、我が国のこれからの発展に貢献してまいります。
※【世界3大大型放射光施設】
第3世代と呼ばれる放射光施設とは、専用の加速器にアンジュレータ主体の挿入光源を
多数設置できるように設計された施設のことであり、特に大型放射光施設と呼ばれるもの
として、SPring-8(日本)、APS(アメリカ)、ESRF(フランス)の3つがありま
す。2000 年以降、この世界3大大型放射光施設の他に中大型の放射光施設が欧米、アジア、
南米の各国で建設され、放射光施設の利用がますます拡大しております。

※【第4世代放射光施設】
従来のダブルベンドから、マルチベンドへと進化した放射光施設で、光の明るさが従来
の第3世代放射光施設と比べて 100 倍以上となり、コヒーレンス性も高まるため、これま
でにない新しい研究成果の取得が期待されています。



以 上

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