中国北京市大型放射光施設HEPSからの当社“Osaka Mirror”大型受注のお知らせ

NEWS RELEASE


2021 年 11 月 29 日
各 位
会 社 名 株式会社ジェイテックコーポレーション
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 津 村 尚 史
(コード番号:3446 東証第一部)
問合せ先 取 締 役 管 理 部 長 平 井 靖 人
(TEL. 072-655-2785)



中国北京市大型放射光施設 HEPS からの
当社“Osaka Mirror”大型受注のお知らせ



当社は、中国北京市の中国科学院高能物理研究所(Institute of High Energy Physics
Chinese Academy of Science:IHEP)の管理の下、2025 年の竣工に向け世界トップクラスの
高輝度を目指して建設が進む大型放射光施設 HEPS(High Energy Photon Source)から、第一
弾として、各種超高精度ミラーの大型受注を取得いたしました。
受注金額は約 2.3 億円であり 2022 年6月期第4四半期以降に売上を見込んでおります。こ
れは、本年6月に公表しました米国シカゴのアルゴンヌ国立研究所(Argonne National
Laboratory:ANL)にある、大型放射光施設 APS(Advanced Photon Source)からの一括受注を
凌ぐ規模であります。なお本受注は、国内の大型放射光施設 SPring-8 およびX線自由電子レ
ーザー施設 SACLA をはじめとする、世界各国の施設における先端的研究に対する当社の貢献
が高く評価されたことによるものと考えております。


世界各国においてバイオ・メディカル、クリーンエネルギーおよび半導体に関する研究が
活発化するのに伴い、放射光やX線自由電子レーザーを用いた高度な分析・解析の必要性が
ますます増えており、日本では 2023 年完成予定の東北放射光施設 SLiT-J の新設、その先に
は SPring-8 のアップグレードも計画されております。また、世界各国の大型施設においても
同様に順次アップグレードの計画を控えており、特に中国では、複数施設での第4世代への
アップグレードの他、上海市、深圳市、武漢市においては大型放射光施設あるいはX線自由
電子レーザー施設の新設が同時に計画されており、さらなる超高精度ミラーの需要の拡大が
見込まれています。
今後当社は世界トップレベルと認められる“Osaka Mirror”のナノ加工・計測技術をさら
に向上させ、様々な産業分野において科学技術イノベーションを創出する最先端の研究と常
に関わりを持ち続け、広く社会に貢献してまいります。
※【世界3大大型放射光施設】
第3世代と呼ばれる放射光施設とは、専用の加速器にアンジュレータ主体の挿入光源
を多数設置できるように設計された施設のことであり、特に大型放射光施設と呼ばれる
ものとして、SPring-8(日本)
、APS(アメリカ)
、ESRF(フランス)の3施設があります。
2000 年以降、
この世界3大大型放射光施設の他に中大型の放射光施設が欧米、 アジア、
南米の各国で建設され、放射光施設の利用がますます拡大しております。

※【第4世代放射光施設】
第3世代の放射光と比較して明るさが 100 倍以上となり、各研究分野において新しい
発見が得られることが期待されています。世界各国で新設あるいはアップグレードが計
画されている放射光施設のほとんどがこの第4世代であり、2023 年完成予定の東北放射
光施設 SLiT-J もこれに該当します。



以 上

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