米国大型放射光施設APSからの当社“Osaka Mirror”大型受注のお知らせ

NEWS RELEASE


2021 年6月3日
各 位
会 社 名 株式会社ジェイテックコーポレーション
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 津 村 尚 史
(コード番号:3446 東証第一部)
問合せ先 取 締 役 管 理 部 長 平 井 靖 人
(TEL. 072-655-2785)



米国大型放射光施設APSからの
当社“Osaka Mirror”大型受注のお知らせ



当社は、米国シカゴのアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory:ANL)にあ
る、世界有数の大型放射光施設APS(Advanced Photon Source)から、第4世代へのアップ
グレードに伴う新設ビームラインの各種超高精度ミラーを一括で受注いたしました。
受注金額は約2億円(2022 年 6 月期売上見込み)であり、2018 年 6 月に公表しました米国
スタンフォード大学内にある、SLAC国立加速器研究所(Stanford Linear Accelerator
Center:SLAC)のX線自由電子レーザー施設LCLS(Linac Coherent Light Source)から
の一括受注に次ぐ規模であります。今回の受注は、国内の大型放射光施設SPring-8やX線
自由電子レーザー施設SACLAをはじめとする、世界各国での当社の実績に対する高い評
価を示すものと考えております。


また、上記LCLSからの追加受注も増加しており、米国における新型コロナウイルス感
染者の減少傾向のなか、放射光を利用した研究開発が活発化してまいりました。加えて、A
PS以外の他の施設においても順次アップグレードを控えている状況であります。
これらの施設における当社ミラーを利用した研究成果によって、世界の各放射光施設にお
ける当社の放射光用X線ミラー“Osaka Mirror”の必要性の認識に繋がるとともに、宇宙や
半導体等の産業分野への事業展開の足掛かりになると考えております。


今後とも、当社オプティカル事業の持続的な成長に向けて邁進してまいります。



※【世界3大大型放射光施設】
第3世代と呼ばれる放射光施設とは、専用の加速器にアンジュレータ主体の挿入光源を
多数設置できるように設計された施設のことであり、特に大型放射光施設と呼ばれるもの
として、SPring-8(日本)
、APS(アメリカ)、ESRF(フランス)の3つがありま
す。
2000 年以降、この世界3大大型放射光施設の他に中大型の放射光施設が欧米、アジア、
南米の各国で建設され、放射光施設の利用がますます拡大しております。
※【第4世代放射光施設】
従来のダブルベンドから、マルチベンドへと進化した放射光施設で、光の明るさが従来
の第3世代放射光施設と比べて 100 倍以上となり、コヒーレンス性も高まるため、これま
でなし得なかった研究成果が、医学分野、エネルギー分野等で得られることが期待されて
います。
現在の世界各地の新設あるいは計画中の放射光施設の大半が第4世代であり、2023 年完
成予定の東北大学の次世代放射光施設SLiT-Jも第4世代であります。 「可視化」と「コ
ヒーレント光」を武器に、AI・ビッグデータ活用時代の研究開発との融合により、我が
国の研究開発力を抜本的に強化していくことを期待されています。
また、従前の第3世代の放射光施設においても、今回のAPSのような第4世代へのア
ップグレードが世界各地で数多く計画されています。



以 上

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