卓上型自動培養装置「MakCell(マカセル)」の販売開始について

NEWS RELEASE


2021 年 2 月 8 日
各 位
会 社 名 株式会社ジェイテックコーポレーション
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 津 村 尚 史
(コード番号:3446 東証第一部)
問合せ先 取 締 役 管 理 部 長 平 井 靖 人
(TEL. 072-655-2785)



卓上型自動培養装置「MakCell(マカセル)」の販売開始について



当社は、設立時(1993 年)より各種自動細胞培養装置を開発・製造してまいりました。
この度、以前より販売中の iPS/ES 細胞向け自動培養装置「CELLPETⅡ」をもとに開発した、
新しくコンパクトな卓上型自動培養装置「MakCell(マカセル)」の販売を開始いたしましたの
で、詳細について下記の通りお知らせいたします。


細胞培養においては、細胞を増殖・維持する際に、人が操作することによって汚染やバラ
つきが発生するため、安定した増殖・維持を行うことは非常に難しいとされております。特
に再生医療分野においては、それらの問題を解決するための細胞培養操作の自動化が重要課
題となっております。


「MakCell(マカセル)」は、旧機種の「CELLPETⅡ」のコンセプトを引き継ぎ、インキュベー
タ(培養器)から細胞を取り出すことなく自動で培地交換を行うため、培養環境の変化や人
為的な操作による影響を受ける恐れがなく、再現性の高い培養が可能となり安定した品質を
期待することができます。さらに、iPS/ES 細胞はもとより、幹細胞等にも用途を広げること
ができるため、未分化維持培養から各種分化細胞においても利用が可能となります。
本製品を用いることによって、コロナ禍によるテレワークや勤務時間の短縮による細胞培
養の規模縮小をすることなく、細胞培養プロセスの品質安定と効率化への貢献が期待できま
す。


本製品は、既に複数のパイロットユーザーに納入し高評価を得ており、この度本格的な販
売を開始することとなりました。1台当たりの価格は 980 万円であり、新型コロナウイルス
を対象とした研究用途への使用も期待され、すでに 10 社程度の引き合いがあります。


なお、本発表による 2021 年 6 月期の業績への影響は軽微であります。
「MakCell(マカセル)」の全景写真




卓上型自動培養装置 【インキュベータ庫内】

「MakCell(マカセル)」


以 上

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