ベルギー国Ruienで電力需給調整サービス開始

News Release
日本工営株式会社
2023 年 3 月 15 日

日本工営 ベルギー国 Ruien で電力需給調整サービス開始
ー 同国の系統接続システムとして最大級、電力系統安定化サービス参入へ ー

日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新屋浩明 以下「日本工営」)の子会社
Nippon Koei Energy Europe B.V.(本社:オランダ ロッテルダム、代表取締役社長:鈴木雅登 以下「NKEE」)
は、ベルギー国フランダース地方 Ruien において系統用大型蓄電池(定格出力 25MW、定格容量 100MWh)を
同国の電力系統に接続し、電力の需給調整サービス(アンシラリーサービス)を 2023 年 3 月より開始しました。


系統用蓄電池を用いた事業は、出力が変動する再生可能エネルギーの導入拡大に伴い電力系統の安定化を図るも
のとして世界的にニーズが拡大しています。欧州の中でもベルギー国は電力取引市場の自由化が進んでおり、系統用大
型蓄電池の導入が始まっています。


この市場環境に対応すべく、日本工営は 2018 年にベルギーでアグリゲーション事業を展開する Yuso BV(本社:ベ
ルギー ワレヘム、CEO:Mr. Bart Pycke)と SPC(特別目的会社)の Ruien Energy Storage NV.(以下
「RES」)を設立し、欧州における需給調整サービスの共同プロジェクト開発に取り組んできました。また、日本工営の子
会社として 2018 年末にエネルギー事業の欧州拠点 NKEE を設立しました。2021 年には NKEE が RES を取得し、
再生可能エネルギー主体の投資・運用会社である Aquila Capital グループ(本社:ドイツ ハンブルグ、CEO:
Roman E. Rosslenbroich)による RES への参画を経て、2021 年 12 月に蓄電所の建設に着手、約 1 年の建設
期間を経て完成に至りました。


今回系統接続する大型蓄電池は定格出力で 4 時間という長時間の充放電を行うことができ、同国の電力系統に接
続する蓄電システムとしては最大級を誇ります。3 月 10 日には完成式典を行い、同国のエネルギー大臣、接続先の系
統運用会社 Elia 社の幹部が出席しました。


なお、NKEE は英国のロンドン近郊に位置する Tollgate および Cuxton においても蓄電所(各 50MW/50MWh)
を建設しており、順次運転を開始する予定です。これらの運営による知見・ノウハウを蓄積し、日本工営グループのエネル
ギービジネスの確立、日本で 2024 年開設の需給調整市場および容量市場への参入、およびアジアへの展開を目指し、
安全・安心な社会基盤の整備と持続可能な社会の実現につなげてまいります。




Ruien 蓄電所

―お問合せ先―
日本工営株式会社 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: c-com@n-koei.co.jp ホームページ:https://www.n-koei.co.jp/

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