バングラデシュ初の都市鉄道(MRT6号線)が開業

News Release
日本工営株式会社
2023 年 1 月 16 日

バングラデシュ初の都市鉄道(MRT6 号線)が開業

日本工営株式会社(本社︓東京都千代田区、代表取締役社長︓新屋浩明 以下「日本工営」)が事業に参
画しているバングラデシュ初の都市鉄道となるダッカ MRT(Mass Rapid Transit)6号線が 2022 年 12 月 28 日
に開業しました。

バングラデシュの首都であるダッカは約 2,000 万人の都市圏人口を有するアジアのメガシティのひとつですが、人口増に
伴う交通需要の増大、交通渋滞・大気汚染等が大きな社会問題となっています。ダッカ MRT6 号線は、これらの社会
問題を解決する最優先路線として位置づけられ、バングラデシュ初の本格都市鉄道として 2014 年から整備が開始され
ました。日本工営では、ダッカで現在進行中のダッカ MRT 整備事業の 6 路線のうち 3 路線に携わっていますが、同路線
は日本工営としても最初に手掛けた MRT 事業であり、整備開始の 2014 年から同路線の事業全体(土木・建築・
電気・軌道・信号・通信、車両)を対象に、基本計画、設計、運営組織設計、工事中の施工監理、開業前トレーニ
ングまでのコンサルタント業務を行ってきました。

本路線の施工の特徴として、市街地にて建設する橋梁は工場や現場ヤードで製作したプレキャスト部材を現場まで運
搬し、架設位置で一体化させる「プレキャストセグメント工法」を、また車両基地の軟弱地盤対策として、砂の杭を地盤
に打ち込むことによって地盤の支持力を高める日本の技術の「サンドコンパクションパイル工法」を採用し、安全かつ効率
的な工事とバングラデシュにおける土木技術の発展に寄与しました。また、車両のブレーキ時に発生する回生電力を駅部
に設置した蓄電池に貯蔵し、停電時でも列車の次駅走行を可能とする回生電力貯蔵システムを南アジアの都市鉄道
で初めて採用するなど、様々な先進的な技術を取り入れ、多くの日本企業に活躍の場を提供しています。

同路線は全 20km・16 駅のうち、今回の開業で Uttara North 駅から Agargaon 駅の9駅を結ぶ 11.7km の区
間を走行します。全線開業は 2023 年末を予定しており、これにより車移動での所要時間は 2 時間弱かかる区間を約
35 分で移動可能になります。日本工営は引き続きコンサルティングサービスを実施し、全線開業に尽力します。

日本工営は今後とも総合技術コンサルタントの強みを活かし、バングラデシュ国の持続的な経済成長および SDGs が
目指す持続可能な社会の実現に一層貢献していきます。




Uttara North 駅から出発する車両 車両の本線テスト状況




開業式典での除幕式 Uttara 車両基地での車両留置状況
▼事業概要
案件名称 ダッカ都市交通整備事業(6 号線)
発注者 ダッカ都市交通会社(Dhaka Mass Transit Company Limited︓DMTCL)
サービス概要 基本設計・詳細設計・入札支援・施工監理・運営アドバイザリー
業務体制 6 社 JV:
1.日本工営株式会社(幹事)
2.Nippon Koei India Private Limited(インド)
3.Delhi Metro Rail Corporation Ltd.(インド)
4.Mott MacDonald Group Ltd.(英国)
5.Mott MacDonald Private Limited(インド)
6.Development Design Consultants Ltd.(バングラデシュ)
サービス期間 2014 年 2 月-2025 年 12 月(142 ヶ月)


ご参考︓日本工営が対応しているダッカ市都市鉄道整備案件
・ ダッカ都市交通整備事業(6 号線) 基本設計・詳細設計・入札支援・施工監理業務
・ ダッカ都市交通整備事業(1 号線) 基本設計・詳細設計・入札支援・施工監理業務
・ ダッカ都市交通整備事業(5 号北線) 基本設計・詳細設計・入札支援・施工監理業務




―お問合せ先―
日本工営株式会社 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email︓ c-com@n-koei.co.jp ホームページ︓https://www.n-koei.co.jp/

4870