当期 PSS 新規技術による製品化重点開発3テーマについて

2021 年 9 月 21 日
各 位
会 社 名 プレシジョン・システム・サイエンス株式会社
代表者名 代 表 取 締役 社 長 田島 秀二
(コード番号:7707 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 総 務 部 長 田中 英樹
(TEL 047-303-4800 http://www.pss.co.jp/)


当期 PSS 新規技術による製品化重点開発3テーマについて

プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(以下 PSS、本社:千葉県松戸市)は会社
企業理念として、
「PSS バイオシステムネットワークを通じた社会貢献」を掲げ、
「多様なバイ
オ分野において、高精度かつユーザーフレンドリーなオープンシステムの提供を通じ、遺伝
子、タンパク質、免疫等に関する生体情報の有効活用を推進することで、社会貢献の実現をす
る。」を事業推進の指針としています。


本企業理念と事業推進の指針をもとに、2021 年 9 月 3 日(金)に開催された会社決算説明で
は製品技術開発の説明を実施しましたが、このたびは特に「当期 PSS 新規技術による製品化重
点開発3テーマ」に関して以下に概要を案内します。


1,Magtration®技術の応用展開 : Swing “Magtridge” Technology
血液等試料中の当該物質を濃縮・精製する目的で、核酸(DNA)抽出や免疫測定システムに実
績のある Magtration®技術を発展改良させた”Magtridge”の開発に着手します。従来の技
術では困難であった微量な糖タンパク質や細胞・エクソソーム等の抽出・精製システムの実
現を目指します。技術利用用途としては、 ①アルツハイマー病診断システム、②がんの診
断システムの構築を具体的な目標とし、開発を行って参ります。


2,全自動 PCR 検査システム(geneLEAD)の高速化 : “Sprint” PCR Technology
全世界 50 ヶ国の臨床医療現場で 1,000 台以上の販売実績がある PSS の全自動 PCR 検査シス
テム(geneLEAD)を高速化して新たな市場ニーズに対応するものです。技術利用用途として
は、迅速かつ正確な陰性、陽性判定 PCR 検査が要求される①空港出入国管理、②コロナ等の
感染症スクリーニング検査を想定しています。


3,自動核酸抽出装置の高付加価値化(全自動 PCR プレパレーション) :“magLEAD 24
Technology”
24 検体同時核酸抽出から世界標準である 96 マイクロプレートへの PCR 試薬調製までの全自
動化を目指したシステムであり、各研究、検査室の所有する既存のサーマルサイクラー*との
円滑な作業連携が行えます。OEM ブランド製品を含めて3万台以上の販売実績を持つ PSS 核酸
抽出技術を高付加価値化した製品となります。


これら新規技術による製品化開発テーマは、既完成要素技術の応用展開として短期間での製
品化を目指して今期の研究開発予算を見積もっており、製品化ヘの進捗があった場合には適宜
情報を開示いたします。なお、これら開発製品における当期業績への影響は軽微です。


以上


(参考資料) 2021 年 9 月 3 日(金)開催
会社説明会資料:http://www.pss.co.jp/ir/press/pdf/202109061.pdf


サーマルサイクラー* シークエンス、クローニング、遺伝子型決定、突然変異、およびその
他多くの用途に使用されるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を実行するために研究者に必須の実
験装置です。

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