医療用マイクロ流路デバイス量産開始のお知らせ

各 位 2021 年 12 月 6 日


会 社 名 株 式 会 社 精 工 技 研
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 上野 昌利
( コード番号 6834 東証 JASDAQ )
問合せ先 執行役員管理部長 斎藤 祐司
( TEL. 047 - 388 - 6401 )




医療用マイクロ流路デバイス量産開始のお知らせ



当社ではこのほど、医療用のマイクロ流路デバイスの製造ラインを確立し、量産を開始しました
のでお知らせします。


当社はこれまで、CD や DVD 等の光ディスクを量産するための金型を開発し、世界の光ディスク
メーカーに提供してまいりました。光ディスクの内側には、情報を記録するための「ピット」と呼
ばれる数マイクロメートル(マイクロは 100 万分の1)のくぼみが無数に並んでいます。微細な「ピ
ット」を光ディスクの 1 枚 1 枚に正確に写し取りながら、2秒から3秒のサイクルで量産成形する
には、高度な金型技術が不可欠です。
当社は世界トップシェアを誇る光ディスク成形用金型の開発で培った業界最高水準の精密金型
技術を転用し、千葉県松戸市内の当社第4工場クリーンルーム内に、新たに樹脂製の医療用マイク
ロ流路デバイスの量産ラインを立ち上げました。


医療用マイクロ流路デバイスは、その表面に、検体と試薬の混合液を流す微細な流路が施されて
おり、現在はガラス製が主流となっています。当社は金型技術と精密成形技術を活用し、ガラスに
比べて大量生産が可能な、樹脂製のマイクロ流路デバイスを量産することに成功しました。デバイ
スの表面には幅と深さが 10 マイクロメートル以下の微細な流路を形成し、成形からフィルムの接
合まで、クリーンルーム内で一貫して自動生産を行います。今後は、順次製造ラインを増設し、2024
年3月期までには月産数 10 万枚レベルまで増産する計画です。マイクロ流路デバイスは様々な検
査に使用することが可能で、生活習慣病をはじめインフルエンザの診断等での検査や、現在需要が
拡大している新型コロナウイルスの PCR 検査等の用途も見込んでいます。当初は主に医療機器メー
カーやバイオ関連メーカー向けに提供していく予定で、将来的には海外展開も検討しております。
◆ 「医療用マイクロ流路デバイス」


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精機事業部 営業課
TEL:047-386-3111


以 上

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