ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層Marlim鉱区向けFPSO受注内定

2019 年 10 月 16 日
各 位
会 社 名 三井海洋開発株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 香西 勇治
(コード番号 6269 東証第1部)
問 合 せ 先 総務部 (TEL. 03-5290-1200)




ペトロブラス社ブラジル沖合プレソルト層 Marlim 鉱区向け FPSO 受注内定

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:香西勇治)は、ブラジル連邦共和国の国営石油
会社である Petróleo Brasileiro S.A. (以下「ペトロブラス社」、本社リオデジャネイロ市)より、FPSO (Floating
Production, Storage & Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1 基の建造及びチャータ
ー契約の発注内示書を受領しました。

本 FPSO は、ペトロブラス社が保有しオペレーターを務める Campos(カンポス)海盆内の Marlim(マルリン)鉱区
の再活性化プロジェクトに用いられます。

日量 8 万バレルの原油生産能力、日量 7.0 百万立方メートルのガス生産能力、日量 39 万バレルの水圧入能力、
100 万バレルの原油貯蔵能力を持つ本 FPSO は、当社米国子会社の SOFEC 社が設計・建造する Spread
Mooring(スプレッド・ムアリング:多点係留)と呼ばれる係留設備で、リオデジャネイロ州沖合約 150km、水深約
670m の海上に係留されます。本 FPSO は、Marlim 鉱区の再活性化プロジェクトに用いられる 2 基の FPSO の
内の 1 基目であることから、石油・ガス業界で通称「Marlim 1 FPSO」と呼ばれています。

当社は、本 FPSO の設計から機器購入、建造、据付までの一括工事を請け負います。また、本 FPSO は、完成
後に当社の関連会社が保有し、2022 年からペトロブラス社に対する 25 年のチャーターサービス (リース及び運
転・保守点検等のオペレーション)に供される予定です。

2003 年に、当社のブラジル向けとして初の FPSO を Campos 海盆内の鉱区において稼働開始させて以来、当
社は本 FPSO を含め計 16 基の浮体式生産設備を受注しており、ブラジルは当社にとって最も重要な市場のひと
つです。特に、2006 年に Santos(サントス)海盆内で発見され、その可採埋蔵量の多さから、同国のみならず石
油・ガス業界全体から注目されるプレソルト層深海鉱区群では、2010 年に当社設計・建造の FPSO が世界初の
原油商業生産を達成して以来、当社は計 8 基の FPSO を受注するなど、圧倒的な実績を誇っています。プレソル
ト層深海鉱区群の発見以前にブラジル沖合での石油・ガス開発の中心となっていた Campos 海盆内の鉱区では、
現在、最新技術を投入しての再活性化プロジェクトが進行中であり、本 FPSO は、その一環として発注されるもの
です。

当社は、プレソルト層深海鉱区群をはじめとする新規鉱区開発用 FPSO と共に、今回のような既存鉱区再活性化
プロジェクト用 FPSO に対する需要も柔軟に取り込みながら、引き続きブラジルにおけるエネルギー産業の発展
に寄与してまいります。


三井海洋開発株式会社について
三井海洋開発 (MODEC)は、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガ
ス生産貯蔵積出設備)をはじめとする海洋石油・ガス開発プロジェクトに用いられる浮体式海洋石油ガス・生産設
備の設計、建造、リース、チャーター、オペレーション&メンテナンス・サービスを提供する日本で唯一の企業です。
https://www.modec.com/jp



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