経済産業省のトランジション・ファイナンスモデル事例に石油分野で初選定

2022 年3月 22 日

各 位
会社名 出光興産株式会社
代表者名 代表取締役社長 木藤 俊一
(コード番号:5019 東証第1部)
問合せ先 経理財務部 IR 室長関根 宗宏
(TEL : 03 - 3213 - 9307)



経済産業省のトランジション・ファイナンスモデル事例に石油分野で初選定
~脱炭素社会の実現に向けたトランジションボンド~



当社は、2021 年5月に公表した「中期経営計画の見直し(2020~2022 年度)」に基づき、脱炭素社
会の実現に向けた取組みを推進するための資金調達として、温室効果ガス排出削減に資するプロジ
ェクトを資金使途としたトランジションボンド(以下、「本トランジションボンド」)の発行を予定しています。
本トランジションボンドについて、経済産業省が推進する「令和3年度クライメート・トランジション・ファイ
ナンスモデル事業(*1)」に石油分野で初めて選定されましたのでお知らせ致します。


本トランジションボンドの発行は 2022 年度を予定しておりますが、これにより調達した資金を用いてト
ランジションについての具体的な取り組みを推し進めるとともに、2030 年に向けた事業戦略を進め、
2050 年カーボンニュートラルに向けた事業ポートフォリオ転換を実現していきます。
なお、本トランジションボンド発行にあたって、DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社より、
グリーン/トランジションボンド・フレームワークに関わる各種基準への適合性評価を取得しています。


当社は、2030 年に向けた経営ビジョンとして「責任ある変革者」を掲げています。「地球と暮らしを守
る責任」「地域のつながりを支える責任」「技術の力で社会実装する責任」の3つの責任を、カーボンニ
ュートラル・循環型社会へのエネルギーマテリアルトランジション、高齢化社会を見据えた次世代モビリ
ティ&コミュニティ、これらの課題解決を可能にする先進マテリアルの事業領域を通して果たしてまいり
ます。



(*1) 経済産業省がトランジション・ファイナンスを普及させるために、モデル事例の情報発信・評価費用の負担
軽減を行う事業。経済産業省、環境省、金融庁が共同して策定した「クライメート・トランジション・ファイナン
スに関する基本指針」に適合しモデル性を有する事例が選定される。
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/climate_transition/012.html
 本トランジションボンドの概要
(1) 発行額 200 億円(予定)
(2) 発行年限 未定
(3) 発行時期 2022 年度(予定)
(4) 資金使途 出光興産株式会社 グリーン/トランジションボンド・フレー
ムワークで定める適格クライテリアを満たすプロジェクト(新
規支出及び既存支出のリファイナンス)


CNX センター化※1 (SAF※2 等)プロジェクト、電力・再生可
能エネルギープロジェクト、石炭火力発電に対する低炭素
ソリューションプロジェクトなど
(5) 第三者評価機関 DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
(6) 主幹事 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
その他の主幹事は未定
(7) ストラクチャリング・エージェント 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
(8) 債券格付 A(R&I)(予定)
※1
CNX(Carbon Neutral Transformation)センター化: 製油所・工場などの事業所を再生可能エネルギーやアン
モニア、バイオ・合成燃料など次世代エネルギーの供給基地に転換する構想
※2
SAF(Sustainable Aviation Fuel): 持続可能な航空燃料



 今後のスケジュール
本トランジションボンドの発行においては、需要状況や金利動向を総合的に勘案した上で発行の条
件を決定する予定であり、決定次第速やかにお知らせします。


 参考資料
出光興産株式会社 グリーン/トランジションボンド・フレームワーク
https://sustainability.idemitsu.com/pdf/ja/idss_green-transition-bond_2022.pdf



DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社によるセカンド・パーティ・オピニオン
https://sustainability.idemitsu.com/pdf/ja/idss_green-transition-bond_spo_2022.pdf



(注)当資料は情報提供のみを目的とし、証券の勧誘を目的とするものではありません。

以上

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