再発乳がんを対象としたホウ素中性子捕捉療法の臨床研究に関する論文掲載のお知らせ

2024年4月3日
各 位
会 社 名 ス テ ラ フ ァ ー マ 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 上 原 幸 樹
(コード番号:4888 東証グロース)
問合せ先 執 行 役 員 総 務 部 長 小 川 礼 隆
(TEL 06-4707-1516)




再発乳がんを対象としたホウ素中性子捕捉療法の
臨床研究に関する論文掲載のお知らせ

当社がBNCT(Boron Neutron Capture Therapy:ホウ素中性子捕捉療法)用ホウ素医薬品「ステボロニンⓇ」
の提供を行っております、社会福祉法人仁生社 江戸川病院(東京都江戸川区)で実施された再発乳がんを対
象とした研究者主導の特定臨床研究(臨床研究実施計画書番号:jRCTs03122037)
(以下、本研究)に関する
論文がCureusの電子版(論文題目「The Effects of Boron Neutron Capture Therapy on the Lungs in
Recurrent Breast Cancer Treatment」
)に掲載されましたので、お知らせいたします。
今回の論文は、放射線治療後の再発乳がんを対象とした加速器型BNCT照射装置を用いた世界初のBNCT臨床
研究における最初の3例のBNCT後の肺の所見について紹介されています。
本研究では、BNCTの胸部領域への応用を目指して、その有効性と安全性を評価することを目的として実施
されておりますが、本論文ではBNCT後の胸部における線量反応、特に放射線肺炎に着目した評価結果として
、本研究の最初3例の予備所見では、治療後3か月以内に放射線肺炎の発現は認められていないこと及び研
究観察期間であるBNCT施行後90日以内には、Grade3以上の有害事象が認められなかった旨が報告されていま
す。
今回の報告では観察期間が短いことで、その評価に限界があるものの、本研究は、新しい乳がん治療の選
択肢の基礎を確立するだけでなく、胸部領域のBNCT分野にも大きく貢献すると評価されています。


上記論文内容の詳細につきましては、以下のWebページをご覧ください。
https://www.cureus.com/articles/239953-the-effects-of-boron-neutron-capture-therapy-on-the-
lungs-in-recurrent-breast-cancer-treatment#!/


なお、本論文は、当社が計画しております胸部悪性腫瘍に関するバスケット型治験においても参考になる
ものと考えます。
以 上

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