BNCT用照射装置を用いた非臨床試験に対する治験薬提供のお知らせ

2023年2月16日
各 位
会 社 名 ス テ ラ フ ァ ー マ 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 上 原 幸 樹
(コード番号:4888 東証グロース)
問合せ先 執 行 役 員 総 務 部 長 小 川 礼 隆
(TEL 06-4707-1516)


BNCT 用照射装置を用いた非臨床試験に対する治験薬提供のお知らせ


ステラファーマ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上原幸樹、以下当社)は、医療法人徳洲
会湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)で実施される BNCT(Boron Neutron Capture Therapy:ホウ素中性子捕
捉療法)
用照射装置を用いた非臨床試験への BNCT 用治験薬 SPM-011 の提供を通じて本研究に協力いたします。


医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院は、「生命だけは平等だ」との理念のもと、患者中心の先端医療を提供す
る医療機関としてがん治療・難病治療の体制構築を目指し、疾病の早期発見を含め、将来の包括的ガンセンタ
ーの基盤作りを目的として、2021 年4月に先端医療センターを竣工しています。


湘南鎌倉総合病院では、Neutron Therapeutics,Inc.(以下、
「NT 社」
)が開発した BNCT 用照射装置(nuBeam®
システム)を設置し、中性子ビームが発生できることをすでに確認しています。
NT 社の主力製品である nuBeam®システムは、BNCT 用に従来の原子炉に代わるコンパクトな院内用中性子源
として設計されたものです。同装置は、湘南鎌倉総合病院「先端医療センター」内に設置されています。


今回実施する非臨床試験は、nuBeam®システムでの臨床使用に先立って必要となるもので、細胞等を用いた
照射試験により、nuBeam®システムが発生する中性子ビームの生体に対する安全性と、ホウ素薬剤と組み合わ
せたときの安全性や有効性を確認する予定です。
当社は BNCT の拡大に向け、引き続き尽力して参ります。


以 上




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【BNCT について】
BNCT とは、放射線治療の一種であり、がんの治療方法です。




患者様にホウ素薬剤を投与すると、ホウ素(10B)ががん細胞に集まります。その後、患部に体外から中性子
線を照射します。照射する中性子線は、非常にエネルギーが小さく、人体への影響はほとんどありません
が、ホウ素(10B)とぶつかると核反応を起こし、放射線(アルファ線と 7Li 核)が発生します。BNCT は、こ
の放射線によってがん細胞を選択的に破壊する治療法です。また、原則 1 回の中性子線の照射で治療が完了
し、身体への負担が少ない治療法として期待されています。
BNCT は日本の研究が世界をリードしており、世界初の薬事承認を経て 2020 年 6 月から頭頸部癌(切除不能な
局所進行または局所再発の頭頸部癌)で保険適用されています。




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