岡山大学とBNCTの共同研究契約を締結 -進行・転移性がんへのBNCT応用を推進-

News Release
2022 年 10 月 18 日
ステラファーマ株式会社



岡山大学と BNCT の共同研究契約を締結
~進行・転移性がんへの BNCT 応用を推進~


ステラファーマ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上原幸樹、以下当社)
は、国立大学法人岡山大学(岡山県岡山市、以下「岡山大学」
)と、メラノーマ(悪性黒色
腫)※1 を対象に BNCT の応用に向けた共同研究(以下「本共同研究」
)に関する契約を締結
したことをお知らせします。


本共同研究の基礎となっているのは、岡山大学中性子医療研究センターで行われてきた
研究です。本共同研究により「局所がんに対する BNCT は、治療対象とした局所がんだけ
でなく、治療していない他の部位に転移したがんにも有効である」という、新たな治療効果
が期待されます。
BNCT の適応※2 は、現在のところ「局所がん」に限られており、当該箇所以外にがんの
転移が見つかった場合は、治療の適応とはなりません。そのため、本共同研究の成果によっ
ては、今後進行・転移性がんへの BNCT の応用が可能になると考えられます。当社は、本
共同研究契約に基づき、メラノーマを対象とした BNCT の応用へ向けたプロジェクトとし
て、基礎研究から臨床研究の企画立案までを行います。
本共同研究により、進行・転移性メラノーマへの BNCT の適応拡大につながるものと期
待しています。


岡山大学は、BNCT に関して IAEA(国際原子力機関)と長年にわたり共同研究を行
っています。2022 年 9 月に開催された IAEA 第 66 回総会では両者が協定に調印し、同大
学は BNCT の分野において初の IAEA 協働センター(Collaborating Centre)の指定を受
けました。
本共同研究により、世界中で研究されている BNCT のさらなる発展に貢献できることを
期待します。



※1
メラノーマ(悪性黒色腫)とは
悪性黒色腫は皮膚がんの一つで、黒色腫又はメラノーマと呼ばれることもあります。皮膚の色と関係す

るメラニン色素を産生する皮膚の細胞で、表皮の基底層に分布しているメラノサイト又は母斑細胞が悪性



<お問合せ先> ステラファーマ株式会社 総務部
TEL:06-4707-1516 URL:https://stella-pharma.co.jp/
化した腫瘍と考えられています。
※2
現在 BNCT の適応を受けているのは、
「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部癌」です。



<注意事項>
本文書に記載されている医薬品に関する情報は、経営情報の開示を目的とするものであ
り、宣伝又は広告を目的とするものではありません。




<お問合せ先> ステラファーマ株式会社 総務部
TEL:06-4707-1516 URL:https://stella-pharma.co.jp/

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