HGFの新たな製造方法に関する特許の優先権主張出願のお知らせ

2023 年 11 月1日
各 位
会 社 名 ク リ ン グ ル フ ァ ー マ 株 式 会 社
大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目7番 15 号
住 所
彩都バイオインキュベータ 207
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 安 達 喜 一
(コード番号:4884 東証グロース)
問い合わせ先 取締役経営管理部長 村 上 浩 一
TEL.072-641-8739


HGF の新たな製造方法に関する特許の優先権主張出願のお知らせ

当社は、組換えヒト HGF タンパク質の新たな製造方法に関する特許の優先権主張出願を行ったことを
お知らせいたします。本優先権主張出願は、2022 年 11 月1日に当社が行った特許出願※1 に基づく優先権
を主張して出願するもので、活性型 HGF の製造方法について、幅広く包括的、 且つ円滑に特許権として保
護されることを目的としております。
※1:2022 年 11 月1日付け当社プレスリリースをご参照ください。https://ssl4.eir-parts.net/doc/4884/tdnet/2195867/00.pdf


発明の名称:活性型 HGF の製造方法
出願番号:PCT/JP2023/39364
出願日:2023 年 11 月1日

生体内に存在する HGF は、HGF 活性化酵素により活性型に変換され、機能することが知られています。
当社は、次世代の HGF 製造方法の研究過程において、HGF 活性化酵素を介せずに活性型 HGF を直接的に生
産できる新たな方法を見出したことから、今回の特許出願に至りました。
組換えヒト HGF タンパク質は、 グローバル市場での需要拡大などにより、 必要量の増大が見込まれてお
ります。本発明は、 将来にわたって組換えヒト HGF タンパク質の安定供給を果たすための製造法効率化に
寄与するものです。
当社は、引き続きグローバル市場の開拓及び適応拡大を図ることで、 組換えヒト HGF タンパク質の事業
価値を最大化してまいります。



HGF(Hepatocyte Growth Factor, 肝細胞増殖因子)について
HGF は、成熟肝細胞の増殖を促進する生体内タンパク質として日本で発見されました。その後の研究か
ら、HGF は細胞増殖に加えて細胞運動促進、細胞死抑制、形態形成誘導、抗線維化、血管新生など多彩な
生理活性を有し、肝臓のみならず、神経系、肺、腎臓、心臓、皮膚など様々な組織・臓器の再生と保護を
担うことが明らかになりました。
HGF は神経保護作用や軸索伸展作用も有し、神経難病とされる脊髄損傷に対する薬理効果は、慶應義塾
大学医学部生理学教室 岡野栄之教授及び整形外科学教室 中村雅也教授らのグループの研究により明ら
かにされており、新たな脊髄損傷治療薬として、HGF への期待が高まっています。
他方、京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室 平野滋教授らのグループは、HGF の抗線維化
作用に着目し、線維化疾患である声帯瘢痕に対する薬理効果を明らかにしました。HGF には、声帯瘢痕を
端緒として、他の線維化疾患への適応拡大の可能性が期待されています。
クリングルファーマ株式会社について https://www.kringle-pharma.com/
当社は「難治性疾患治療薬の研究開発を行い、 難病に苦しむ患者さんに対して画期的な治療手段を提供
し、社会に貢献すること」 を企業理念とし、希少疾病を対象に HGF タンパク質医薬品の自社開発を推進す
るバイオベンチャー企業です。
現在、当社が有する HGF タンパク質医薬品の開発パイプラインでは、 脊髄損傷急性期を対象とする開発
と、声帯瘢痕を対象にした開発の2つのいずれもが、 それぞれ医薬品開発の最終段階である第Ⅲ相臨床試
験に進んでおります。
当社は、HGF タンパク質性医薬品の社会実装を通じて新たな価値を創造し、人々の健康と幸せに貢献し
てまいります。

以上

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