亜急性期外傷性脳損傷におけるSB623の有用性の検討に関する共同研究について

2020 年2月 19 日
サンバイオ株式会社 日本医科大学




亜急性期外傷性脳損傷における SB623 の有用性の検討に関する共同研究について


サンバイオ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:森 敬太、以下「サンバイオ」)と学校法人日
本医科大学(東京都文京区、理事長:坂本 篤裕)は、亜急性期外傷性脳損傷における SB623 の有用性の
検討に関する共同研究に関する契約を締結しましたので、お知らせします。

外傷による死亡者数は全世界でおよそ年間 500 万人とされ、全死亡原因の9%にあたります。15 歳~29
歳の若年者死亡原因の第1位が交通外傷であり、生産年齢人口を減ずる要因にもなっています。外傷の中
でも特に頭部外傷患者の割合は高く、日本外傷データバンク(Japan Trauma Data Bank,JTDB)の報告で
は、2012 年から 2016 年の4年間で、入院を要した頭部外傷患者は約2万人であり、骨折など下肢外傷の発
生率とほぼ同等です 1。

今回の共同研究は、日本医科大学医学部救急医学(横堀 將司 准教授)が外傷性脳損傷治療に対して
研究を進めている幹細胞塗布人工硬膜技術を SB623 に応用し、亜急性期外傷性脳損傷モデル動物を用
いて SB623 硬膜シートの有効性及び安全性を評価し、臨床試験に進むための必要なデータの取得を目指
すものです。急性期外傷性脳損傷治療では、脳浮腫による二次性脳損傷を回避するために外減圧術が行
われることがあり、頭蓋形成術の際に SB623 硬膜シートを用いた脳機能再生の可能性を検討します。サン
バイオは現在、SB623 慢性期外傷性脳損傷プログラムを実施していますが、本共同研究により対象となる外
傷性脳損傷の患者さまを亜急性期まで拡げることを探ります。

<出典>
1: 日医大医会誌 2019; 15(2). 横堀 將司, 横田 裕行. 「頭部外傷の病態と治療」.
https://www.nms.ac.jp/sh/jmanms/pdf/015020071.pdf


以上

サンバイオグループ(サンバイオ株式会社及び SanBio, Inc.)について
サンバイオグループは、再生細胞薬の研究、開発、製造及び販売を手掛ける再生細胞事業を展開していま
す。当社独自の再生細胞薬である SB623 は、慢性期外傷性脳損傷及び慢性期脳梗塞を含む複数疾患を
対象に開発を進めています。東京に本社、カリフォルニア州マウンテンビューに支社を置くサンバイオグル
ープの詳細は、https://www.sanbio.com にてご覧いただけます。

日本医科大学について
日本医科大学は「克己殉公」すなわち「愛と研究心を有する質の高い医師と医学者の育成」を教育理念とし
て掲げ、済生学舎として創設されて以来、140 年を超えて1万人以上の臨床医・医学研究者・医政従事者を
輩出してきました。テクノロジーの進化に応じ、各分野が横断的に連携して研究を行う土壌が培われており、
多様化する社会からの医療に向けたニーズに対し、自由な発想に基づく研究に勤しむ研究者が多数在籍
しています。



本件に関するお問い合わせ先
サンバイオ株式会社 日本医科大学
経営管理部 救急医学 横堀 將司
メール:info@sanbio.jp メール:shoji@nms.ac.jp

3928