SB623の網膜疾患を適応症とした共同研究について

2019 年9月 20 日
サンバイオ株式会社




SB623 の網膜疾患を適応症とした共同研究について


サンバイオ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:森 敬太、以下「サンバイオ」)は、国立大学
法人旭川医科大学と SB623 の網膜疾患を適応症とした共同研究に関する契約を締結しましたので、お知ら
せします。

網膜疾患とは、加齢黄斑変性症や網膜色素変性症に代表され、視機能の喪失につながる重大な疾患で
す。加齢黄斑変性症は、加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えにくく
なる病気であり、欧米では失明原因第 1 位の疾患となっています 1。また、日本においても人口の高齢化と
生活の欧米化により近年著しく増加傾向にあり、2011 年のデータによれば推定患者数は 69 万人と言われ
ています 2。網膜色素変性症は、眼の中で光を感じる組織である網膜に異常がみられ、夜盲(暗いところでも
のが見えにくい)、視野狭窄(視野が狭い)及び視力低下をもたらす遺伝性の病気です。日本においては、
人口 10 万人に対し 18.7 人の患者がいると推定されています 3。

サンバイオが現在開発中の SB623 は、一過性に遺伝子導入した成人骨髄由来の間葉系幹細胞を加工・
培養して製造したもので、病変組織に投与されると自然な再生機能を誘発することで失われた機能の改善
を促すことが期待されている当社独自の再生細胞薬です。当社が日米グローバルで行っている慢性期外傷
性脳損傷プログラム・フェーズ2臨床試験においては、統計学的に有意な運動機能の改善が認められ主要
評価項目を達成という、良好な結果を得ることができています。

今回の共同研究では、SB623 について、旭川医科大学医学部 眼科学講座(柳靖雄主任教授)において
網膜疾患のモデル動物を用いて有効性および安全性を評価し、臨床試験に進むための必要なデータの取
得を目指します。サンバイオは今後、このような協力を通じて、SB623 の加齢黄斑変性症や網膜色素変性症
等の網膜疾患を適応症とした開発を進めていきます。

<出典>
1: 加齢黄斑変性. 日本眼科学会. http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_karei.jsp, (参照 2019-09-20)
2: 加齢黄斑変性. 難病情報センター. http://www.nanbyou.or.jp/entry/2434, (参照 2019-09-20)
3: 網膜色素変性. 日本眼科学会. http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_shikiso.jsp, (参照 2019-09-20)


以上

当社グループ(サンバイオ株式会社及び SanBio, Inc.)について
当社グループは、再生細胞薬の研究、開発、製造及び販売を手掛ける再生細胞事業を展開しています。当
社独自の再生細胞薬である SB623 は、慢性期外傷性脳損傷及び慢性期脳梗塞を含む複数疾患を対象に
開発を進めています。日本においては、東京都庁より「再生医療等製品製造販売業許可」を取得しており、
再生医療等製品の製造販売を 2020 年(2021 年1月まで)に実現することを目指しています。東京に本社、
カリフォルニア州マウンテンビューに支社を置く当社グループの詳細は、https://www.sanbio.jp にてご覧い
ただけます。

本件に関するお問い合わせ先
サンバイオ株式会社
経営管理部
メール:info@sanbio.jp

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