研究成果発表‐心筋梗塞モデルでRBM003(抗キマーゼアプタマー)の顕著な心機能改善効果を確認

平成29年11月6日
各 位 株 式 会 社 リ ボ ミ ッ ク
代 表 者名 代 表 取 締 役 社 長 中 村 義 一
会社 名
(コード番号:4591 東証マザーズ)
問合せ先 執行役員経営企画部長 中村恵美子
TEL. 03-3440-3745


研究成果発表‐心筋梗塞モデルで RBM003(抗キマーゼアプタマー)の顕著な
心機能改善効果を確認

当社は、自社創薬品目であるRBM003(抗キマーゼアプタマー)に関し、キマーゼ※1
の病態生理を研究している大阪医科大学大学院医学研究科創薬医学教室(高井真司教授)
と共同研究を実施し、心不全の動物モデルを用いて、RBM003の薬理効果を明らかにする
試験を進めております。
本共同研究において実施された、ハムスターを用いた冠動脈結紮による心筋梗塞※2
急性期モデルで、本アプタマーによる、顕著な心機能改善効果を確認することに成功い
たしました(非臨床POC獲得)。
現在、本アプタマーの競合品として、バイエル社(独)が開発した低分子のキマーゼ
阻害剤が、臨床試験段階にあり、心不全(左心室機能不全)に対する第Ⅱ相臨床試験が
実施されていますが、特許公知情報から、当社のRBM003はバイエル社のキマーゼ阻害剤
に比較して、1〜2桁強い酵素阻害活性をもつと当社は推測しております。
これらの研究成果について、心疾患を含む循環器領域の創薬研究者、製薬会社関係者
らが一堂に会する第 27 回日本循環薬理学会において報告が行われます。


【学会概要】
学会名:第 27 回日本循環薬理学会
(http://njy2017.umin.jp/)
開催日:平成 29 年 12 月1日
会 場:ウインクあいち(愛知県名古屋市)


※1:キマーゼは、正常組織では働かず、病態時にのみ強く活性化する酵素であり、こ
れまでに高井教授らによって高血圧、糖尿病、高脂血症による合併症(心不全、動脈硬
化、大動脈瘤、腎不全)
、肝硬変、肺線維症、手術後の癒着、潰瘍性大腸炎などにおけ
る病態生理学的役割が明らかにされております。


※2:心筋梗塞は、虚血性心疾患の一つであり、心臓に栄養を送る血管の冠動脈内に血
栓が急に形成され閉塞した結果心筋に血液が届かなくなり、心筋が壊死に陥る状態です。


心筋梗塞は、高齢者人口の増加につれて患者数は増えつづけ、3大死因の1つになって
おり、厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」によると、平成27年1年間の死因別死
亡総数のうち、
「急性心筋梗塞」は3万7,222人(男性2万1,137人、女性1万6,085人)と
なっております。



株式会社リボミックについて
株式会社リボミックは、次世代新薬として注目されている核酸医薬の一種「アプタマー
医薬」の開発を目的とする、創薬プラットフォーム系バイオベンチャーです。当社の創
薬基盤技術である「RiboART システム」は、様々なアプタマー医薬の開発に応用するこ
とが可能です。株式会社リボミックは疼痛・眼疾患・骨疾患を始めとして、広い領域の
Unmet Medical Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)に対す
る新薬の提供を目指してまいります。


以上





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