キメリックス社、エマージェント・バイオソリューションズ社への抗ウイルス薬brincidofovir事業の譲渡手続きの完了を発表

2022年9月27日
各位

会 社 名 シ ン バ イ オ 製 薬 株 式 会 社
代 表 者 名 代表取締役社長兼 CEO 吉 田 文 紀
(コード番号:4582)
問合せ先 IR 室(TEL.03 - 5472 - 1125)


キメリックス社、エマージェント・バイオソリューションズ社への
抗ウイルス薬brincidofovir事業の譲渡手続きの完了を発表

シンバイオ製薬株式会社(本社:東京都、以下「シンバイオ」 )は、Chimerix, Inc.(本社:
米国ノースカロライナ州、以下「キメリックス社」 )が、2022年9月26日(米国東部時間)の
プレスリリースにおいて、Emergent BioSolutions Inc.(本社:米国メリーランド州、以下
「エマージェント・バイオソリューションズ社」 )への抗ウイルス薬brincidofovir(以下
「BCV」 )事業の譲渡に関する手続きの完了を発表したことをお知らせいたします。
キメリックス社の発表内容につきましては、同社のホームページをご覧ください。
https://ir.chimerix.com/press-releases

シンバイオが、2019年9月30日付でキメリックス社と締結したBCVに関するライセンス
契約のすべての権利・義務は、これによりエマージェント・バイオソリューションズ社に移
転されます。当社のBCVに関する天然痘等オルソポックスウイルスを除くすべての適応症
を対象とした全世界での独占的開発・製造・販売権については、影響はありません。

なお、本件が2022年12月期業績に与える影響はありません。
以 上





【抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(brincidofovir:BCV)概要】
BCVはシドフォビル(cidofovir:CDV、欧米では既承認・販売の抗ウイルス薬、本邦は未
承認)の脂質結合体として新しい作用機序を持ち、CDVと比べて高活性の抗ウイルス効果
の他、優れた安全性を併せ持つことから、広範囲のDNAウイルス感染症(CMV:サイトメ
ガロウイルス、AdV:アデノウイルス、EBV:エプスタイン・バール・ウイルス、HV:ヘ
ルペスウイルス、BKV:BKウイルス、パピローマウイルス及び天然痘ウイルス等ds DNA
ウイルス)に対して有効な治療方法となり得るものと期待されている。BCV分子の画期性
は、CDVに特定の長さの脂肪鎖を結合することにより細胞内への取り込み効率を飛躍的に
向上させ、 細胞内で直接作用する分子に変換され高い抗ウイルス効果を発揮する。 更には、
CDVの深刻な副作用である腎毒性を回避できるため使い易く、今までにない新規の高活性
の抗マルチウイルス薬である。

【エマージェント・バイオソリューションズ社概要】
米国メリーランド州に拠点を置くグローバルスペシャリティバイオファーマ、NYSE上場
(EBS) 。感染症やオピオイド過剰摂取に対するワクチンや抗体医薬の開発、バイオディフ
ェンス用医療機器の提供などを行っている。 同社の使命は、人生を守りより豊かにすること
で、 20年以上にわたり決して起こらないことを願う事柄から人々を守ることであり、 万が一
起こった場合に備えてきた。 政府や消費者のために開発・製造するワクチンや治療薬のポー
トフォリオを通じて、複雑かつ緊急性の高い公衆衛生の脅威に対処するソリューションを
提供している。また、製薬およびバイオテクノロジー企業向けに、総合的な開発・製造受託
サービスも提供している。詳細については同社ウェブサイトをご覧ください。
https://www.emergentbiosolutions.com/

【当社会社概要】
シンバイオ製薬株式会社は、 米国アムジェン社元副社長で、 旧アムジェン株式会社の実質的
な創業者である吉田文紀が2005年3月に設立した医薬品企業です。 経営理念は「共創 共生」

(共に創り、共に生きる)で表され、患者さんを中心として医師、科学者、行政、資本提供
者を「共創・共生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えてゆくことにより、
社会的責任及び経営責任を果たすことを事業目的としています。なお、2016年5月に米国完
全子会社 SymBio Pharma USA, Inc.(本社:米国ノースカロライナ州 ダーラム、社長:
キャロリン・ヤナビッチ)を設立しました。





5256