岡山大学との共同研究契約締結のお知らせ

平成28年3月25日
各 位
会 社 名 カルナバイオサイエンス株式会社
代表者名 代表取締役社長 吉野 公一郎
(コード番号:4572)
問合せ先 経営管理本部長 吉野 公一郎
(TEL:078-302-7075)



岡山大学との共同研究契約締結のお知らせ

当社は、国立大学法人岡山大学(学長 森田 潔、所在地:岡山県岡山市、以下「岡山大学」
という)と、iPS細胞由来がん幹細胞の創薬活用を目的とした共同研究契約(以下「本共同研
究契約」という)を、平成28年3月18日付けで締結しましたので、お知らせいたします。





1.本共同研究契約の概要
当社は、キナーゼを標的とした低分子の分子標的薬の創製を目指して、がんや免疫炎症疾患
等のアンメット メディカルニーズが高い疾患を中心とした新規性の高い薬剤の研究開発を行

っております。近年、分子標的薬の発展により、がん治療における延命率が向上していますが、
その一方で、がんが完治せず再発することが大きな問題となっています。当社では、がん克服
の新しいアプローチとして、がん細胞を生み出す素となる「がん幹細胞」に注目し、がんの完
治を目指した治療薬の開発に取り組んでおり、「がん幹細胞」を用いた薬剤スクリーニングや
動物モデル試験等の新しい手法の確立が、当該研究の成功に極めて重要であると考えていま
す。
岡山大学大学院自然科学研究科ナノバイオシステム分子設計学研究室の妹尾昌治教授らの
研究グループは、マウスのiPS細胞を用いて「がん幹細胞」のモデルの作成に世界で初めて成
功しており、現在までにヒトiPS細胞を用いて異なる種類の「がん幹細胞」をiPS細胞から作り
出すことにも成功しています。今般、妹尾教授がこれまで培ってきた研究成果に基づき、当該
iPS細胞由来「がん幹細胞」の創薬活用を目的とした共同研究契約を締結することといたしまし
た。この「がん幹細胞」作製技術を用いることにより、腫瘍の再発、転移や浸潤といった様々
な「がん幹細胞」の性質に基づいた創薬研究が可能となり、さらに正常幹細胞が「がん幹細胞」
に変化する仕組みが解明できれば、新たな創薬ターゲットの同定も可能となり、従来にない画
期的ながん治療法の開発にも繋がると期待されます。


2.共同研究の期間
本共同研究契約の締結から1年間


3.今後の業績に与える影響について
本共同研究契約の締結が、当社グループの連結業績に与える影響は軽微であります。


- 1 -
以 上


(ご参考)
岡山大学の概要
(1)名 称: 国立大学法人岡山大学
(2)学 長: 森田 潔
(3)所 在 地: 岡山県岡山市北区津島中一丁目1番1号
(4)W E B サ イ ト: www.okayama-u.ac.jp/
(5) 本 件 連 絡 先 : 大学院自然科学研究科ナノバイオシステム分子設計学研究室
教授 妹尾 昌治
(電話番号・FAX番号)086-251-8216
(メール)mseno@okayama-u.ac.jp
(URL)http://www.cyber.biotech.okayama-
u.ac.jp/senolab/index.html




- 2 -

4021