CDC7/ASKキナーゼ阻害薬に係る特許庁(日本)からの特許査定通知受領のお知らせ

平成28年1月21日
各 位
会 社 名 カルナバイオサイエンス株式会社
代表者名 代表取締役社長 吉野 公一郎
(コード番号:4572)
問合せ先 経営管理本部長 吉野 公一郎
(TEL: 078-302-7075)


CDC7/ASKキナーゼ阻害薬に係る特許庁(日本)からの特許査定通知受領のお知らせ


当社が研究開発をおこなっているCDC7/ASKキナーゼ阻害薬の特許出願(発明の名称;新規フラノン
誘導体)に関して、すでに日本国において特許登録されている出願番号;2013-507805の関連特許とし
て、特許庁より、出願番号;特願2014-219074に関して、平成28年1月20日付で特許査定通知を受領し
ましたのでお知らせいたします。
引き続き当社は、知的財産戦略上において重要な特許取得に積極的に取り組んでまいります。


以 上




(注)CDC7/ASKキナーゼは、細胞が分裂するときに重要なDNA複製などの染色体サイクルにおいて、多くの
機能制御に深く関与していると考えられています。 ガン細胞は正常細胞に比べ、 細胞分裂が盛んである
ことを利用して、これまでにもDNAの複製を阻害する薬剤が抗ガン剤として用いられてきておりますが、
正常細胞も影響を受けるために強い副作用がありました。 しかし、CDC7/ASKキナーゼの阻害は、 これら
従来の薬剤と異なり、ガン細胞のみを細胞死に導くことが報告されています。また、膵臓がんや悪性
度の高い乳がん (例えばトリプルネガティブ乳癌*) に対してCDC7/ASKキナーゼが有望な標的分子
であることが報告されており、CDC7/ASKキナーゼ阻害薬は、これまで治療困難とされてきたこれ
らのがんに対する治療に大きな貢献を果たすことが期待されています。
当社は、 このような副作用の少ない画期的な抗ガン剤の開発を目的として、 CDC7/ASKキナーゼの阻害
が抗ガン剤の有望な新規ターゲットとなりうると考え、低分子阻害薬の研究開発を実施しております。
本テーマを早期に臨床段階へステージアップできるよう、前臨床試験を推進してまいります。

トリプルネガティブ乳癌は、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2がすべて陰性で、治
療が難しく予後が悪いがんとされています。

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