シエラ社によるCDC7阻害薬SRA141に関する学会発表のお知らせ

平成30年11月14日
各 位
会 社 名 カルナバイオサイエンス株式会社
代表者名 代表取締役社長 吉野 公一郎
(コード番号:4572)
問合せ先 取締役経営管理本部長 山本 詠美
(TEL: 078-302-7075)


シエラ社によるCDC7阻害薬SRA141に関する学会発表のお知らせ


当社が平成28年5月にSierra Oncology, Inc(カナダ・ブリティッシュコロンビア州、代表者:Nick
Glover, PhD, President and Chief Executive Officer、NASDAQ:SRRA、以下シエラ社)に導出したが
ん領域のCDC7阻害薬SRA141(AS-141)につきまして、アイルランドで開催されている国際的ながん研究
治療学会議であるEORTC-NCI-AACRシンポジウム:分子標的と癌治療(EORTC-NCI-AACR Symposium on
Molecular Targets and Cancer Therapeutics)において、シエラ社が同化合物の前臨床試験結果を発
表しましたのでお知らせいたします。
シエラ社が11月13日(米国東部標準時)に発表したリリースで、同社のPresident & CEOであるNick
Glover博士は次のように述べています。
「SRA141が示すインビトロ試験(試験管内で行う試験)での高
い阻害効果と選択性、インビボ試験(動物試験)での良好な薬物動態特性並びに高い抗腫瘍効果、特に
大腸がんモデルにおける優れた抗腫瘍効果は、他のCDC7阻害薬に対しても競争力があると考え、この
化合物を臨床試験に進めることにいたしました。
」また、
「米国FDA(Food and Drug Administration)
へのIND申請(Investigational New Drug Application, 新薬臨床試験開始届)のプロセスはすべて成
功裏に完了しており、アンメット・メディカル・ニーズが非常に高く、SRA141が前臨床試験で有望な結
果を示した転移性大腸がんを対象とした治験(フェーズ1/2試験)の準備を行いました。 とも報告して

います。
当社の代表取締役社長 吉野公一郎は、シエラ社による上記報告を受けて次のように述べています。
「シエラ社による発表で、SRA141の良好な前臨床試験結果が示されたことを大変うれしく思います。
当社では、SRA141の臨床試験が早期に開始され、多くの患者様の治療に貢献できることを期待してい
ます。



シエラ社はリリースの中で、EORTC-NCI-AACRシンポジウムでのポスター発表の内容を以下のように
報告しています。
 SRA141は各種インビトロ生化学的試験においてCDC7を選択的かつ強力に阻害し、細胞実験におい
てもCDC7の基質であるMCM2のリン酸化を強力に阻害する。

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 臨床試験段階にある競合他社のCDC7阻害剤と比較して、標的外標的に対して弱い作用を示し、高
い選択性を示す。
 複数の腫瘍細胞株に対するインビトロ試験で強い増殖抑制効果を示す。中でも大腸がんの腫瘍細
胞株は非常に高い感受性を示し、ほとんどの細胞株で他社のCDC7阻害剤と同等以上の効果を示す。
 複数の腫瘍動物モデルにおいて優れた抗腫瘍効果を示しており、固形がん(大腸がん)および血
液がん(B細胞骨髄単球性白血病、AML)モデルにおいて腫瘍の完全または部分的退縮効果を示す。
 動物モデルで高い経口生物学的利用能(oral bioavailability)と良好な薬物動態を示し、腫瘍
組織および皮膚組織の両方で強力な標的阻害作用(MCM2リン酸化)を示す。


詳細は下記のシエラ社のホームページをご参照ください。
https://www.sierraoncology.com/
EORTC-NCI-AACRシンポジウムで発表されたポスター
http://investor.sierraoncology.com/publications
以 上




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