独エボテック社とカルナバイオサイエンスINDiGO プラットフォームにおける提携のお知らせ

平成30年5月8日
各 位
会 社 名 カルナバイオサイエンス株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 吉野 公一郎
(コード番号:4572)
問 合 せ 先 取締役経営管理本部長 山本 詠美
(TEL:078-302-7075)



独エボテック社とカルナバイオサイエンス
INDiGO プラットフォームにおける提携のお知らせ




当社は、エボテック社(ドイツ ハンブルク市、独名 Evotec AG、フランクフルト証券取引
所:EVT)と、当社が血液がんの新規治療薬として開発中の CB-1763 について、米国治験申請
の早期達成を目指し、エボテック社の INDiGO プラットフォームの活用に関して提携いたしま
したのでお知らせいたします。


詳細につきましては、別紙をご参照ください。
以 上
2018 年 5 月 8 日


カルナバイオサイエンス株式会社
Evotec AG


独エボテック社とカルナバイオサイエンス
INDiGOプラットフォームにおいて提携


 エボテック社のINDIGOプラットフォームを活用し、カルナバイオサイエンスの創薬プログ
ラムCB-1763の臨床試験開始を加速します
 2019年前半のIND申請を目指します
 エボテック社のEVT Executeビジネス部門が保有するキーバリュー推進コンポーネントであ
るINDiGOは、新薬候補化合物の選抜から治験申請までの時間を短縮し、臨床試験開始を加
速します



カルナバイオサイエンス株式会社(以下「カルナバイオサイエンス」 とエボテック社
) (独
名:Evotec AG)は、カルナバイオサイエンスが血液がんの新規治療薬として開発中の CB-
1763 について、米国治験申請(Investigational New Drug Application (“IND”))の早
期達成を目指し、エボテック社の INDiGO プラットフォームの活用に関して提携いたしまし
たのでお知らせいたします。
カルナバイオサイエンスの取締役研究開発本部長 澤 匡明は、今回の提携にあたり、次
のように述べています。
「エボテック社の協力の下、当社の次世代非共有結合型 BTK 阻害剤
CB-1763 の IND 申請研究を開始することができることを大変うれしく思います。昨年から実
施しているエボテック社との委託研究において同社の高い技術力を実感しており、今回、エ
ボテック社が有する INDiGO プログラムを活用することで、当社の CB-1763 の開発が加速さ
れ、2019 年上半期の米国治験申請が達成できるものと確信しています。」
エボテック社最高業務責任者(COO)のマリオ・ポリワカ博士は次のように述べています。
「カルナバイオサイエンスの重要プロジェクトの開発は、我々が提供する業界唯一の総合
的開発サービス INDiGO の成功に直結します。我々はカルナバイオサイエンスの革新的な血
液がん治療薬、CB-1763 阻害剤プログラムに関して、臨床試験開始までサポートできること
を大変嬉しく思います。さらに、カルナバイオサイエンスとの提携は、我々の日本市場にお
ける存在感の高まりを示すものと考えています。」



カルナバイオサイエンスは、もう一つの可逆的 BTK 阻害剤 AS-871
(新規非共有結合型 BTK
阻害剤)を保有しており、自己免疫疾患を標的として現在、前臨床試験を実施しています。
AS-871 に関してもエボテック社と協力しながら、IND 申請研究を実施しています。


(ご参考)
エボテック社の INDIGO プラットフォームについて
INDiGO プラットフォームはエボテック社の EVT EXECUTE ビジネス部門が保有するキーバリュ
ー推進コンポーネントです。INDiGO は新薬候補化合物の選抜から治験申請までの時間を 52
週間、状況によってはそれ以下に短縮し、臨床試験開始を加速します。当プラットフォーム
は、サイロ化した従来の新薬開発プロセスを、一つの管理下で、密接に統合させて単一プロ
ジェクト化することで、開発を加速することができます。当プログラムは、CTA/IND 申請用の
データパッケージ品質を保持しながら、時間とコストを削減できることが実証されています。
エボテックの INDiGO プロジェクトは、同社の経験豊かな専属マネージャーが管理し、分子、
疾患領域および戦略ニーズに応じて開発戦略を調整しながら国際的レベルの専門家を統率し
ていきます。プロジェクト計画は API 製造、製剤開発、治験薬提供、安全性評価、DMPK、生
体試料分析、そして当局申請資料の作成を一体化するようにデザインされます。


カルナバイオサイエンス株式会社について
カルナバイオサイエンスは、がん、免疫炎症疾患、精神神経疾患などアンメット・メディカ
ル・ニーズの高い疾患領域を中心に、画期的な分子標的薬を創製するための研究開発に取り
組んでいます。
CB-1763 について
CB-1763 は、野生型および C481S 変異型 Bruton’s Tyrosine Kinase(BTK)の両方を阻害す
る高選択性、非共有結合型で経口投与可能な化合物です。BTK は、B 細胞の分化・増殖に関与
する B 細胞抗原受容体(BCR)シグナル伝達に重要な役割をしていることが知られており、血
液がんの重要な治療標的として認識されています。最初に承認された BTK 阻害薬であるイブ
ルチニブは、白血病の治療薬として使用され、その高い治療効果が示されています。イブル
チニブは BTK の 481 番目のシステイン残基(C481)に共有結合することで BTK の酵素活性を
阻害していますが、最近の研究から、一部の患者で、この C481 に変異が生じてイブルチニブ
耐性になっていることが報告されています。この C481 変異は、イブルチニブだけでなく、開
発が進んでいる第 2 世代の共有結合型 BTK 阻害剤の阻害活性も低下させると考えられている
ことから、非共有結合型の BTK 阻害剤の開発が非常に望まれています。またイブルチニブは
BTK 以外にも他のキナーゼを阻害することが知られており、報告されている副作用の一部は


このキナーゼ選択性が原因であると考えられています。CB-1763 は、非共有結合型で、野生型
および C481 変異 BTK の両方を阻害するように設計された新規 BTK 阻害剤であり、キナーゼ選
択性も非常に高いことから、次世代 BTK 阻害薬として高い効果が期待されています。


Evotec AG について
創薬提携・開発パートナーシップ企業であるエボテック社は、大手製薬、バイオテクノロジ
ー企業、アカデミア、患者支援団体およびベンチャーキャピタルと組んで革新的な製品を迅
速に生み出すことに焦点を当てています。標的から臨床段階までのすべての活動をカバー
する質の高いスタンドアローンおよび統合型の創薬ソリューションを世界各地で提供し、
創薬における革新と効率を求める製薬業界のニーズを満たしています(EVT Execute) エ

ボテック社は、トップクラスの科学者と最先端の技術で、神経科学、糖尿病および糖尿病合
併症、痛み、炎症、がん、感染症などにおける豊富な経験と専門知識を統合することで独自
の地位を確立しており、臨床、前臨床および探索段階まで広範囲にわたる 80 以上の提携
品のパイプラインを構築しています(EVT Innovative)。エボテック社は、バイエル、CHDI、
サノフィ、UCB 等と長期的な創薬パートナーシップを結んでおり、またサノフィとは糖尿病
で、ファイザーとは線維症、セルジーンとは神経変性疾患の領域で開発パートナーシップを
結んでいます。企業情報詳細は、 www.evotec.com および Twitter @EvotecAG をご覧くださ
い。


本件に関するお問い合わせ先
カルナバイオサイエンス株式会社 経営企画部
TEL 078-302-7075 ir-team@carnabio.com


Evotec AG
Gabriele Hansen VP, Corporate Communications & Investor Relations
TEL +49.(0)40.560 81-255 FAX +49.(0)40.560 81-33
gabriele.hansen@evotec.com





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