インスフェロ社との日本国内における独占販売代理店契約締結のお知らせ

2023 年7月 19 日
各 位
会 社 名 コスモ・バイオ株式会社
代表者名 代表取締役社長 櫻井 治久
(コード 3386 東証スタンダード)
問合せ先
役職・氏名 専務取締役総務部長 柴山 法彦
電 話 03-5632-9600




インスフェロ社との日本国内における独占販売代理店契約

締結のお知らせ


コスモ・バイオ株式会社(以下「当社」)は、インスフェロ AG(本社:スイス、チューリッ
ヒ州、以下「インスフェロ社」
)と、同社が提供する三次元細胞培養モデルを用いた受託サー
ビスおよび商品について、日本国内における独占販売代理店契約を締結いたしましたのでお
知らせいたします。



1.契約の目的
インスフェロ社は、アメリカおよびスイスに拠点を置く、創薬における薬理・安全性試験の
ために最適化された、in vitro 注)三次元培養モデル「3D in vitro モデル」技術のパイオニ
アです。当社では、インスフェロ社の 3D in vitro モデルを用いた受託サービスや商品を製
薬会社や基礎研究に従事する研究者等に販売することで、薬理・安全性試験や創薬研究を支援
してまいります。
インスフェロ社の受託サービスは、3D in vitro モデルを用いた「3D InSight™プラットフ
ォームサービス」を提供するもので、ラインアップとしてヒト肝細胞を用いた医薬品毒性試験
や、ヒト腫瘍モデルを用いた各種試験等があります。
また、インスフェロ社の 96/384 ウェルプレート上で細胞を立体的に培養する細胞培養プ
レート「Akura™」シリーズは、創薬研究のさまざまな用途に活用いただけます。
当社は、インスフェロ社との国内独占販売契約により、製薬企業における薬理・安全性試験
や創薬研究、また基礎研究の進展にこれまで以上に貢献してまいります。





2.3D in vitro モデル技術の特徴
通常、培養皿上で細胞を培養して増殖させると、細胞は培養皿上に平面的に接着・増殖し広
がっていきます。一方、体内では細胞は立体的に存在し臓器や器官を形成して機能しているた
め、その体内環境に近い状態を体外(in vitro)で再現するには、細胞を立体的に保ち培養す
ることが求められます。立体的に細胞を培養する場合には、通常は細胞の足場(細胞が接着す
る立体構造物)が必要となりますが、立体的に培養された細胞塊の内部には十分な栄養や酸素
等が行き渡らないという課題があります。これに対し、インスフェロ社の 3D in vitro モデ
ルで使用する細胞培養プレートは、細胞の接着を抑え、足場がない状態でも細胞の塊を安定に
生育させる独自の構造を持っており、顕微鏡観察や培地交換が容易なことから、再生医療や医
薬品開発に有効な組織器官培養の試験モデルを提供することができます。


3.インスフェロ社の概要

会社名 InSphero AG
代表者の役職・氏名 Dr. Jan Lichtenberg, CEO
所在地 Wagistrasse 27a, CH-8952 Schlieren, Switzerland
設立年 2009 年
ホームページ https://insphero.com/



4.契約の内容
(1)契 約 締 結 日:2023 年7月 19 日
(2)販 売 開 始 時 期:2023 年7月より
(3)契 約 概 要:インスフェロ社が提供する商品・サービスの日本国内独占販売



5.業績見通しに与える影響
本件販売開始による当社グループ全体の当期の業績に多大な影響を与えるものではありません
が、創薬分野の研究開発にインスフェロ社商品・サービスを広くご利用いただくことで、生命科
学研究の進歩発展に貢献してまいります。


以上


《用語解説》

注)in vitro(インビトロ)

「試験管内の」という意味で、試験管や培養器などの中で体内と同様の環境を人工的に作り、ヒトや動物の被検

物質と薬物等の反応を検出する試験のことを指す。





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