当社関連会社の医化学創薬(株) が平成30年度 ノーステック財団の【札幌市補助事業】「先端研究産業応用検証補助金」に採択されました

2018 年 7 月 10 日
各 位
会 社 名 株式会社トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番号 2342 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 船 橋 泰
( 電 話 番 号 03-6551-2601)



当社関連会社の医化学創薬(株) が平成 30 年度 ノーステック財団の
【札幌市補助事業】
「先端研究産業応用検証補助金」に採択されました



当社関連会社の医化学創薬株式会社(代表取締役社長:伊藤 勝彦、札幌市 以下、医化学創薬)は、
この度、公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(略称:ノーステック財団)【札幌市補助事業】
「先端研究産業応用検証補助金」に採択されましたので、お知らせ致します。

医化学創薬は、糖鎖解析・合成を中心とした総合的糖鎖技術を有し、これらの技術・システムを基盤
にして受託サービス及び創薬事業を展開し、糖鎖及び創薬の研究をサポートしています。このたび採択
されました研究内容は、「糖タンパク特異抗体を用いた新規乳がん診断法の開発」です。細胞、血清を
対象として、同社の有する糖タンパク質特異抗体を評価することによって新規乳がん診断法の開発を目
指すものです。具体的には、同社の抗 CA15-3 抗体※1 及び評価検体として培養がん細胞を用いて、表面
プラズモン励起増強蛍光分光法(以下、 「SPSF 技術」 ※2 を利用した検出系を構築し、血清検体を用い

て乳がんの診断に応用することで有用性を実証する計画です。

本研究では、北海道大学病院が有するバイオバンクから検体の提供を受け、コニカミノルタ株式会社
の有する SPSF 技術を活用し、北海道大学病院ゲノム・コンパニオン診断研究部門がデータ解析や診断
方法を精査する予定となっており、産学連携して推進いたします。

乳がん※3 の罹患率は年々増加傾向にあり、年代別では 30 代後半から急激に増加し、死亡数も増加し
ています。しかし、日本における乳がん検診受診率は低く、特に乳がん死亡率を減らすと科学的に確認
されているマンモグラフィ検査※4 による乳がん検診は受診率が低いため早期発見が難しく、死亡率も増
加している状況です。乳がんは、早期発見、早期治療が有効なことから簡便な診断法が切望されていま
す。

医化学創薬は、同社の有する極めて高い特異性を持つ抗体を活用することで、乳がんの早期診断を実
現する有用な診断技術の開発を産学連携で推進し、
医薬の発展に貢献してまいりたいと考えております。

◆ご参考
※1抗 CA15-3 抗体
抗 CA15-3 抗体は、抗膜結合型ムチン 1 を検出する抗体で様々なヒトがんに関与することが
報告されています。

※2表面プラズモン励起増強蛍光分光法(Surface Plasmon-field enhanced Fluorescence
Spectroscopy:SPSF)
SPSF は、表面プラズモン共鳴現象に基づいた高感度蛍光検出技術であり、シグナルの増強
とバックグラウンドノイズの低減によって高感度な計測技術として注目されています。
※3乳がん
乳がんは、乳腺にできる悪性腫瘍で、乳管の細胞ががん化して発生します。日本における
女性の部位別で乳がん罹患数は約 90,000 例で一位です(2016 年) 乳がんの治療法では、

手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法(内分泌療法、化学療法、分子標的治療など)
があり、がんの性質や患者の状態により治療法が選択されています。

※4マンモグラフィ検査
マンモグラフィは、乳がん専用の X 線撮影装置です。
以上

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