「アトピー性皮膚炎モデルマウス」販売開始のお知らせ

2018 年5月 16 日
各 位
会 社 名 株式会社トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番号 2342 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 船 橋 泰
( 電 話 番 号 03-6551-2601)



「アトピー性皮膚炎モデルマウス」販売開始のお知らせ

株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、福岡市)は、このたび「アトピー性皮膚
炎モデルマウス」を、2018 年5月 16 日から販売開始いたしますのでお知らせいたします。

【概要】
当社は、創薬研究ツールとして汎用性の高いモデルマウスを提供すべく、大学研究機関との共同研究
による開発、および外部研究機関からのライセンス導入を推進しております。
「アトピー性皮膚炎モデルマウス」は、当該モデルマウスについて権利を保有する学校法人兵庫医科
大学及び国立大学法人三重大学より独占ライセンス契約を締結(2015 年 10 月 20 日リリース)したもの
で、既に当社グループ会社株式会社新薬リサーチセンターにおいて当該モデルマウスを用いた非臨床試
験受託サービス(2018 年 2 月 6 日リリース)を開始しております。このたび、より広く研究者の方にご
利用いただくことを目的として、農林水産省の認可を受け個体販売を開始いたします。

今後、当社は本マウスを含めてモデルマウス事業を強力に推進することで、中長期的なジェノミクス
事業の成長を図ります。

<アトピー性皮膚炎の発症メカニズム>
アトピー性皮膚炎を発症している皮膚では、IL33 が高発現しています。
<IL33 発現によるアトピー性皮膚炎モデルマウスの特徴>




<参考文献>
Proc Natl Acad Sci U S A. 110, 13921-13926 (2013)
Skin-specific expression of IL-33 activates group 2 innate lymphoid cells and elicits atopic
dermatitis-like inflammation in mice.
Imai Y, et al

<特許>

PCT/JP2014/061931「アトピー性皮膚炎モデル動物及びその用途」



◆ご参考:アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、増悪・寛解を繰り返し、かゆみのある湿疹症状で、発症にはアトピ
ー素因 (本人または家族がアレルギー性鼻炎、 喘息、結膜炎などのアレルギー性の疾患を持ち、
アレルギー反応に関与する免疫グロブリンE(IgE)というたんぱく質 を産生しやすい体質)
が関与すると思われます。皮膚が乾燥した状態で侵入した、ダニ、ほこり等のアレルギーの原
因となる物質(アレルゲン)に免疫細胞が反応して炎症反応を引き起こされます。患者数は推
計45 万人(厚生労働省 平成26年患者調査)で、主な治療法は抗炎症の外用薬とスキンケアと
いった対症療法であり、病態に基づいた治療薬の開発が待たれています。

インターロイキン33(Interleukin 33; IL-33)
インターロイキンとは、免疫担当細胞(リンパ球、単球、マクロファージなど)が産生する
生理活性物質の総称です。 IL-33 は、 様々な臓器の上皮細胞や血管内皮細胞の核内に局在し、
細胞外へ放出されて免疫細胞を活性化します。アレルギー疾患、関節炎、糖尿病・炎症性腸
疾患など様々な疾患に幅広く関与していると考えられています。



◆当社製品・サービス: モデルマウス製品ラインナップ
遺伝子改変マウスを用いた非臨床試験受託



以上

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