FRONTEO、TSUBASAアライアンス加盟行と、人工知能KIBITによる文章解析技術導入に向けた実証実験を開始

2017 年 7 月 28 日
報道資料
株式会社 FRONTEO
(コード番号:2158、東証マザーズ)
(ティッカーシンボル:FTEO、NASDAQ)



FRONTEO、TSUBASA アライアンス加盟行と、人工知能
KIBIT による文章解析技術導入に向けた実証実験を開始
お客さまとの面談記録から、お客さまのニーズ分析や営業活動における
課題抽出のためのモニタリング業務にKIBITの活用をめざす。



米ナスダックと東証マザーズに上場し、人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手が
ける株式会社FRONTEO(東京都港区、代表取締役社長:守本正宏、旧UBIC)は、フィン
テック関連の調査、研究、活用を行うT&Iイノベーションセンター株式会社(東京都中央
区、取締役会長:森本 昌雄)と「TSUBASA金融システム高度化アライアンス(以下、
TSUBASAアライアンス)」※1の加盟6行、千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦
銀行、北洋銀行と共に、人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を用い、個人向けの金融
サービスにおけるお客さまのニーズ分析や、営業活動における課題抽出のモニタリング業務
に活用するための実証実験を開始すると発表しました。

具体的には、これまで各行が蓄積してきた、資産運用の相談や投資型金融商品の販売にか
かる個人の取引記録の中から、各行の専門家の観点で「気になる記録」を選び出します。
KIBITは、その記録を教師データとして読み込み、専門家が「気になる記録」を選んだ際
の判断の感覚や暗黙知を学びます。学習したKIBITは専門家と同じ観点で、各行の膨大な取
引記録を人の約4,000倍のスピードで読み込み、スコア付けを行うことにより、お客さまの
ニーズや課題など見つけ出すべき記録を抽出することができます。

専門家の観点は、「お客さまの金融商品に対する理解度」「適切な販売手順の順守状況」
「お客さまの投資方針との整合性」などが想定されており、いずれもキーワード検索のみで
の抽出が難しく、また、見つけ出す精度と漏れのない抽出を行う網羅性の両方が求められる
抽象度の高い課題となっています。

実証実験では、人工知能の判断の基礎となる教師データの作成と、解析対象データのイン
プットと解析結果の精度検証を行います。「TSUBASA アライアンス」加盟行と T&I が共同
で取り組むことで、数多くの事例の収集・学習やノウハウの共有が図られ、解析技術の向上
にもつながるものと考えられます。6 行では、実証実験の結果を踏まえたうえで、KIBIT の
本格導入を検討して行く予定です。

FRONTEO では、これまでの金融機関向けへの KIBIT 導入のノウハウをもとに、今回の実
証実験を通じて、成果や改善点を早期に導き出し、実際の導入に向けた取り組みに協力して
参ります。





※1 フィンテックをはじめ先進的なIT技術を調査・研究するために発足した枠組みで、現
在、千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行の 6 行が加盟。

人工知能 KIBIT による実証実験のイメージ




■KIBITについて
人工知能「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEO
が独自開発した日本発の人工知能エンジンで、人間の心の「機微」(KIBI)と、情報量の単位で
ある「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を理解する人工知能」を意味しています。
テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断
や情報の選び方を再現することができます。



【FRONTEO について】URL: http://www.fronteo.com/
株式会社 FRONTEO は、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調査・分
析を行う e ディスカバリ(電子証拠開示)や、コンピュータフォレンジック調査を支援する企業
として 2003 年 8 月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・
ビュー)、アジア言語に対応した「Predictive Coding(プレディクティブ・コーディング)
」 」技術
などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。同事業で培われ、発展した独自の人工知
能関連技術は、専門家の経験や勘などの「暗黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の
予測を実現。最近ではヘルスケアやビジネス・インテリジェンス、マーケティングなどの領域に
活用し、事業の拡大を進めています。 2007 年 6 月 26 日東証マザーズ、 2013 年 5 月 16 日 NASDAQ
上場。資本金 2,481,621 千円(2017 年 3 月 31 日現在) 。2016 年 7 月 1 日付けで株式会社 UBIC
から現社名に変更しております。


<本件に関するお問合せ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当 池内、河本
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com



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