FRONTEOとアドバンスト・メディア、金融機関向けにコンプライアンスチェック導入のPoCサービスを提供

2017 年 6 月 27 日
報道資料
株式会社 FRONTEO
株式会社アドバンスト・メディア


FRONTEO とアドバンスト・メディア、金融機関向けに
コンプライアンスチェック導入の PoC サービスを提供
実際の通話録音記録から、不適切な対応の抽出を行う検証プロセスを実施
6月28日~30日の第1回 AI・人工知能EXPO FRONTEOブースにてデモ展示


人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手がける株式会社FRONTEO(本社:東京都
港区、代表取締役社長:守本正宏 以下、FRONTEO)と音声認識を活用したプロダクト・
ソリューション販売、音声認識UI(ユーザーインターフェイス)/UX(ユーザーエクスペリ
エンス)サービス事業を展開する株式会社アドバンスト・メディア(本社 : 東京都豊島
区、代表取締役会長兼社長:鈴木清幸 以下、アドバンスト・メディア)は、金融機関(銀
行、証券、保険他)向けに、電話などでの金融取引におけるコンプライアンスチェックの
PoC(Proof of Concept=概念実証)をワンストップで行える「通話記録コンプライアンス
チェックPoCサービス」の提供を開始します。

本サービスは、電話による営業活動を行っている金融機関が、膨大な通話記録の中から、
金融商品取引法などの法令に抵触する恐れのある不適切な対応を検出し、お客様の不利益や
トラブルを防ぐ取り組みを行う際に、実際の通話録音音声を用いた仕組みを構築すること
で、システムの有効性を確実に検証することができます。

通話記録コンプライアンスチェックPoCサービスは以下のプロセスで進みます。

1. アドバンスト・メディアの保持する金融機関向けの音声認識エンジンAmiVoiceに対し、
お客様固有の単語データの追加や言語モデル、音響モデルのチューニング作業を実施。

2. チューニング後の音声認識エンジンを実装した音声認識システムを金融機関のシステム
環境内に構築。使用のための各種設定や使い方をレクチャー。通話録音音声をインプッ
トし、実際の環境でのテキストへの変換を実施。

3. FRONTEOの人工知能「KIBIT」に、解析を通じて検知したい内容を「教師データ」とし
てインプットする。例えば、
・コンプライアンスに抵触するような、営業担当者とお客さまとのやりとり
・企業方針や営業方針、規則から逸脱している可能性のある取引
など、捉えるべき観点を学習させる。

4. テキストに変換された通話記録を、KIBITで解析。検知したい観点に沿って、スコア付け
ができ、いち早く見つけたい不適切な対応を検知できているかの精度を検証。結果に応
じて、観点や重み付けの変更など、チューニングを実施。





本サービスの利用メリットは、FRONTEOとアドバンスト・メディアの両社が金融機関の
業務において、多数の検証・導入実績があり、コンプライアンスの観点でのノウハウを有し
ており、目的を達成するまでのプロセスをワンストップで実現できる点です。また、アプリ
ケーションやエンジンの使用だけでなく、通話記録のテキスト化や人工知能による解析結果
の精度向上のためのチューニングがサービス内に含まれているため、早期の導入や検証段階
から本導入への移行がスムーズに行えます。検証期間は標準的な作業で、約3ヶ月~4ヶ月を
想定しています。

人工知能エンジン「KIBIT」は、これまでのコンプライアンス関連の検証において、言い
間違えなどにより、正しいテキストになっていなくても、間違った言葉を取り巻く文脈を読
み取って、正しいスコア付けの解析結果を出せるケースが見られています。このように、音
声認識とテキスト解析を組み合わせることにより、必ずしも正しい文章でなくても、探した
い文脈を見つけ出すことが可能になります。

現在、各金融機関は、金融行政方針におけるフィデューシャリー・デューティー(顧客本
位の業務運営)の実現に取り組んでいます。日々、営業担当者とお客さまとの膨大なやりと
りが発生する中、本サービスを活用し、本格的な導入を行うことで、リスクがある可能性の
高い記録をいち早く、かつ網羅的に抽出し、また、見なくても良い記録を取り除けるなど、
質と効率性を大幅に高めることが可能になります。また、社員に対する抑止効果が働き、お
客さま対応の品質向上も期待できます。FRONTEOとアドバンスト・メディアの両社は、本
サービスの提供を推進しつつ、さらにお客さまからの問い合わせ対応への活用など、利用領
域の拡大を目指していきます。

なお、「通話記録コンプライアンスチェックPoCサービス」は6月28日~30日にかけて、
東京ビッグサイトにて開催される「AI・人工知能 EXPO」にて展示予定です。「AI・人工知
能 EXPO」の詳細につきましては、以下のリンクをご覧ください。URL:http://www.ai-
expo.jp/

名称: 第 1 回 AI・人工知能 EXPO
会期: 2017 年 6 月 28 日(水)~30 日(金)
会場: 東京ビッグサイト
ブース番号:32-39(東 6 ホール)

■PoC 実施イメージ





■KIBITについて
人工知能「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEO
が独自開発した日本発の人工知能エンジンで、人間の心の「機微」(KIBI)と、情報量の単位で
ある「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を理解する人工知能」を意味しています。
テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断
や情報の選び方を再現することができます。

【FRONTEO について】URL: http://www.fronteo.com/
株式会社 FRONTEO は、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調査・分
析を行う e ディスカバリ(電子証拠開示)や、コンピュータフォレンジック調査を支援する企業
として 2003 年 8 月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・
ビュー)、アジア言語に対応した「Predictive Coding(プレディクティブ・コーディング)
」 」技術
などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。同事業で培われ、発展した独自の人工知
能関連技術は、専門家の経験や勘などの「暗黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の
予測を実現。最近ではヘルスケアやビジネス・インテリジェンス、マーケティングなどの領域に
活用し、事業の拡大を進めています。 2007 年 6 月 26 日東証マザーズ、 2013 年 5 月 16 日 NASDAQ
上場。資本金 2,481,621 千円(2017 年 3 月 31 日現在) 。2016 年 7 月 1 日付けで株式会社 UBIC
から現社名に変更しております。

【アドバンスト・メディアについて】URL: http://www.advanced-media.co.jp
株式会社アドバンスト・メディアは、音声認識技術を主軸とした 3 つの形態でサービスを展開し
ています。
・AmiVoice を組み込んだ音声認識ソリューションの企画・設計・開発を行う『ソリューション
事業』
・AmiVoice を組み込んだアプリケーション商品をライセンス販売する『プロダクト事業』
・企業内のユーザーや一般消費者へ AmiVoice をサービス利用の形で提供する『サービス事業』
音声認識技術 AmiVoice は、従来の機械が中心となる音声認識と異なり、 人が自然に機械に話しか
けるとあたかも人間のように受け答えや記録などの動作をしてくれる、音声認識を中心とした知
的ヒューマンインターフェースです。コールセンター、医療、自治体、モバイル、物流製造など、
幅広い業種・業態に AmiVoice を提供しています。


<本件に関するお問合せ先>
株式会社 FRONTEO
広報担当 池内・河本
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com

ビジネスソリューション本部 ビジネス開発部 杉浦
TEL 03-5463-6375 FAX 03-5463-7578 Email: bdg@fronteo.com

株式会社アドバンスト・メディア
経営管理本部 広報チーム
TEL:03-5958-1307 FAX:03-5958-1032 Email: press@advanced-media.co.jp

CTI 事業部
TEL:03-5958-1091 FAX:03-5958-1033 Email: info@advanced-media.co.jp



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