日本通信、ローカル5G戦略に基づき米国CBRSで「ハイブリッドSIM」を提供へ

2019 年 11 月 27 日
各 位
東京都港区虎ノ門四丁目1番 28 号
日本通信株式会社
代表取締役社長 福田 尚久
(コード番号:9424)
問合せ先 広報室長 堀江 祐子
電話 03-5776-1700



日本通信、ローカル5G戦略に基づき米国 CBRS で「ハイブリッド SIM」を提供へ

日本通信株式会社(以下、
「当社」という)は、当社のローカル5G戦略の一環として、まずは米国
CBRS に集中して取り組んでいますが、この度、米国携帯事業者(MNO)ネットワークの接続に関す
る契約を締結したことで、米国の各携帯事業者が持つ基地局網と CBRS 基地局の両者に接続できる「ハ
イブリッド SIM」を提供することを決定しましたので、お知らせいたします。


当社は、2018 年に国内のプライベート LTE 用基地局第1号の認定を取得し(2018 年 5 月 7 日公表
の「日本通信、周波数免許不要の LTE 向け基地局に関し電波法及び電気通信事業法が定める認定を取
得」をご参照ください) ローカル 4G
、 (LTE)さらにローカル 5G に向けた取り組みを開始しています。
一方米国では、CBRS により、技術的課題を整理した上で真に実用的なローカル基地局の設置・運用・
活用が可能になってきています。当社はこのような状況を踏まえ、まずは米国 CBRS に集中した事業展
開を行い、そこで得た技術、ノウハウ、及び事例を日本に横展開を図ることで、ローカル 5G をリード
する戦略を遂行しています。


既に米国のショッピングモールに極めて高出力の基地局を設置し、利用者となるショッピンモール運
営会社及びテナント店舗と準備を進めています。この過程で明確になってきていることは、監視カメラ
や店頭支払機(POS)のような設置型もあれば、職員や警備員が使うスマートフォンのように、モール
内で使い、かつモールの外でも使うというニーズがあることです。このようなニーズに対応するために
は、1枚の SIM で、CBRS 基地局圏内にいるときには CBRS 基地局に繋がり、圏外のときには MNO
ネットワークに繋がる必要があります。ローカル 5G 及び同様のローカル基地局を活用する IoT プラッ
トフォームとしては、まさにこの1枚の SIM を提供できることが、成功の鍵を握っていると言っても
過言ではありません。


CBRS 基地局に接続するには認証情報が必要です。同じように MNO ネットワークにつなげるために
は、MNO の基地局に接続するための認証情報が必要です。当社はこの度、米国の各携帯事業者の全米
ネットワークに接続するための認証情報を、当社の SIM に当社が書き込んで使える契約を締結しまし
た。これにより当社の強みである MNO ネットワークとの相互接続に関する技術、ローカル基地局に関
する技術、及び認証するためのコアネットワーク、両方をハイブリッドで提供するためのリモート SIM
プロビジョニング技術・ノウハウを集約させ、CBRS 基地局と MNO ネットワークにつなげることがで
きるハイブリッド SIM の提供を決定しました。


ローカル 5G に代表されるローカル基地局を使ったモバイル通信サービスは、 及び AI 技術を支え
IoT
「ハイブリッド SIM」を中心にしながら、総合的
る基盤として今後急速に広がっていきます。当社は、
なローカル5G 戦略を遂行し、IoT 及び AI 技術の実社会への応用に貢献してまいります。




■日本通信について
日本通信株式会社は、1996年の創業時から強い信念をもってMVNOという新たな産業を生み出してきた会社
です。あらゆるものがデジタル化し通信でつながる今日において、 日本通信の特許技術であるモバイル専用線
は、その主要システム全てにおいて国際セキュリティ基準のPCI DSS認定を取得し、警察や銀行、クレジッ
トカード業界などの厳しいセキュリティ要件が求められる分野で採用されています。 さらに日本通信は、世界
最高水準のセキュリティを確保しつつも、利便性を損なわずに本人認証と取引内容の改ざん防止を可能とし、
スマートフォンで安全・安心な金融取引を実現するフィンテックの共通プラットフォーム化も進めています。
日本通信は今後も、チャレンジャーであり続け、 安全なモバイル環境が、国境を越えた社会インフラになるこ
とを目指してまいります。

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