Kyoto Robotics株式会社との協業による物流センターにおけるマスターレスの自動化推進に関するお知らせ

PRESS RELEASE
2019 年5月 15 日



株式会社PALTAC・Kyoto Robotics 株式会社
協業によるマスターレスの物流自動化を推進




株式会社PALTAC(以下、PALTAC 本社・大阪市 代表取締役社長 糟谷 誠一)と
Kyoto Robotics 株式会社(以下、KRC 本社・滋賀県草津市 代表執行役社長 徐 剛)は、
ケースピッキングにおける自動化に関するパートナーとして取組むことに合意いたしました。


PALTACは、将来の労働人口減少を見据え、人員生産性が2倍となる独自開発の次世
代型物流システム「SPAID」を開発し、昨年8月に「RDC新潟」(新潟県見附市)を
稼働いたしました。現在、さらに高機能・高生産性を実現するセンターとして「RDC埼玉」
(埼玉県北葛飾郡杉戸町、2019 年 11 月稼働予定)の建設を進めております。PALTACと
KRCとの協業により、
「RDC埼玉」において、ケースピッキングにおける事前のマスター
登録不要の、高機能・高速のAIロボットを新たに導入することに合意いたしました。
KRCソリューションの最大の特徴は、独自開発の「目(ビジョンセンサ)
」と「脳(AI)
」を
活用することで、従来必要であったマスター登録作業が不要となるところです。PALTACが
運用する物流センターでは、常時2万種類以上の商品を在庫し、さらに毎年1万種類近い
商品が入れ替わる状況にあります。KRCのケースピッキングロボットを導入することに
より、商品ごとに異なるケースのサイズや重量を、導入初期及び改廃の都度行っていた
マスター登録が不要となるとともに、時間当たりの処理能力も向上いたします。


〈KRCが提供するケースピッキングロボットの特徴〉
① ケース3寸法(幅・奥行き・高さ)や重量の事前登録作業が不要
(ビジョンセンサとAI等によりロボット自身が認識)
② ケース把持位置の事前登録が不要(把持位置をロボット自身が決定)
③ ケースピッキングと同時に3寸法や重量をデータ化して登録
④ ピッキングスピード向上(1台当たり 700 ケース/時間)
という優れた特徴を有し、ピック数を指示するだけでピッキングが可能となり、従来、人に出し
ていた指示形態(個数指示のみ)と近い状況でロボット作業が実施できます。


〈期待する成果と今後の展開〉
PALTACとKRCとの協業により、これまで物流業界では困難であったケースハンド
リングのマスターレスによる自動化を実現し、さらなる活用・応用範囲を広げることで生産性の
向上を追求し、事業の持続的成長を図ってまいります。



〈KRCの概要〉
商 号 Kyoto Robotics 株式会社
所 在 地 滋賀県草津市野路1-15-5
代表者の氏名 徐 剛(代表執行役社長)
設 立 2000 年
・立命館大学教授でもある徐氏の3次元ビジョン研究の成果を活かして
設立されたベンチャー企業。
事 業 内 容 ・3次元計測、3次元認識、3次元ロボットビジョンセンサ、目と脳を
持った知能ロボットなど、数多くの技術と製品を開発。
・2018 年6月に、日本を代表するベンチャー・J-Startup の1社に選ばれ
ています。現在は、工場自動化向けの3次元ロボットビジョンセンサと
物流自動化向けのケースピッキングロボットの開発・販売を展開。
・物流向けソリューションの基本理念
「独自技術の「目」と「脳」で物流に新しいソリューションを提供」
ロボットに「目」と「脳」を持たせ物流における作業を自動化商品詰め
替え(ピースピッキング)
、積付け/デパレタイズ(ケースピッキング)
といった重労働・単純労働から人間を解放し、無人倉庫実現により、
物流の歴史を根本から変える。
(注)1.RDC (Regional Distribution Center):大型物流センター
2.J-Startup:経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム

本件に関するお問い合わせは下記までお願いいたします。
≪株式会社PALTAC≫
研究開発本部・三木田(TEL 06-7167-4401)
経 営 企 画 室・嶋 田(TEL 06-4793-1090)
≪Kyoto Robotics 株式会社≫
人 事 広 報 部・諸 岡(TEL 03-6457-0899)

〈ご参考〉
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