再生医療CDMOのグローバルな架け橋への一歩として 再生医療CDMOの国際的な業務提携に合意

2023 年 4 月 21 日
各位
会 社 名 株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング
代表者氏名 代表取締役 社長執行役員 畠 賢 一 郎
(コード番号:7774 東証グロース)
本店所在地 愛知県蒲郡市三谷北通 6 丁目 209 番地の 1
問合せ先 執 行 役 員 村 井 博 昭
電話番号 0 5 3 3 - 6 6 - 2 0 2 0 ( 代 表 )



再生医療 CDMO のグローバルな架け橋への一歩として
再生医療 CDMO の国際的な業務提携に合意


当社は、このたび、帝人株式会社と米国 Resilience US, Inc と、再生医療領域での開発製造受
託機関(CDMO)事業について国際的な戦略的業務提携に関する合意書を締結しましたのでお知ら
せいたします。今後 3 社は、業務提携をもとに、再生医療 CDMO 事業に関する協力体制を構築して
いきます。

本取組による 2024 年 3 月期の当社業績に与える影響は軽微と見込んでおりますが、中長期的な
業績向上に資するものであると考えております。

詳細につきましては、添付のニュースリリースをご参照ください。



(添付)
再生医療 CDMO のグローバルな架け橋への一歩として
再生医療 CDMO の国際的な業務提携に合意

以上





2023年 4月21日

再生医療 CDMO のグローバルな架け橋への一歩として
再生医療 CDMO の国際的な業務提携に合意
帝 人 株 式 会 社
株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング

帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:内川 哲茂、以下 帝人)および株式会社
ジャパン・ティッシュエンジニアリング(本社:愛知県蒲郡市、社長:畠 賢一郎、以下
J-TEC)は、このたび、米国を中心に世界的に事業を拡大するバイオベンチャー企業である
Resilience US, Inc( 本 社 : 米 国 カ リ フ ォ ル ニ ア 州 、 CEO: Rahul Singhvi、
以 下 レジリエンス社) と、 双方がそれぞれ展開する再生医療領域での開発製造受託
機関(CDMO)事業について国際的な戦略的業務提携に関する合意書を締結しました。

1.背景・経緯
(1)再生医療等製品開発の高難度化や製造開発機能の分業化などを背景として、
当該領域における CDMO の需要は急速に拡大しており、 世界的な市場規模は 2022 年には
36 億米ドル、2032 年には 186 億米ドルを超えるとされています。また、2030 年の
日本国内における再生医療等製品市場は、海外由来製品の参入による影響も加わって
8,500 億円まで大きく拡大すると予測されており、日本と海外における開発需要を
つなぐ仕組みづくりが重要になると見込まれています。
(2)帝人および J-TEC は、このような再生医療 CDMO 需要の拡大を見据え、これまでの
再生医療等製品を上市してきた技術力・ノウハウを活かすとともに、国立がん
研究センター、三井不動産と展開する柏の葉「再生医療プラットフォーム」を
活用することで、製品設計から産業化までを一貫して支援する再生医療 CDMO の
ワンストップサービスの構築を目指しています。
(3)レジリエンス社は、 2020 年 11 月に創業した米国のバイオ CDMO 企業です。創業以来、
細胞治療や遺伝子治療、核酸医薬、タンパク・抗体医薬ならびにワクチンという 5 つの
領域に特化した CDMO として巨額の資金調達を進め、 北米を中心に製造施設を設立し、
事業をグローバルに急拡大しています。
(4)このたび、国内から海外へ展開する顧客に対する支援体制の強化を図る帝人および
J-TEC と、北米から海外市場の拡大を図る顧客に対し、日本をはじめとするアジア
での開発支援体制の整備を見据えるレジリエンス社の、 双方の戦略方針が一致した
ことから、本業務提携の合意に至りました。
2.今般の主な業務提携について

(1)帝人と J-TEC、およびレジリエンス社は、それぞれの顧客に対する海外展開を
相互に支援します。 北米での開発ニーズを持つ企業に対してレジリエンス社を
有力な CDMO として紹介し、レジリエンス社は日本およびアジアでの開発ニーズを
持つ企業に帝人および J-TEC を紹介することで、双方の顧客に対し、それぞれの製造・
開発能力を活用して新たな市場展開の機会を提供します。
(2)帝人および J-TEC は、自社が開発した再生医療等製品の北米進出に際し、
レジリエンス社を CDMO の一つとして活用します。
(3)帝人は、遺伝子導入を伴う再生医療等製品の製造および開発に用いるウイルス
ベクター(*)の調達先のひとつとして、レジリエンス社を活用します。
(4)帝人および J-TEC とレジリエンス社は、それぞれの強みを活かし、再生医療分野に
おける新たな技術開発を推進します。
(*)ウイルスベクター:ウイルスが元来保有している機能のうち、増殖性や毒性のみを排除し、細胞進入
機構のみを保持させたウイルス。運び屋(ベクター)として機能し、細胞に目的とした外来遺伝子を
導入し、狙った機能を発現させるために使用される。

3.今後の展開
(1)今後3社は、今般の業務提携をもとに、 日米両国においてそれぞれ進出を希望する
顧客に対し、より有用な開発支援サービスを提供するため、再生医療 CDMO 事業に
関する協力体制を構築していきます。
(2)さらに3社は、各自の製造プラットフォームをそれぞれの地域において活用する
ため、相互ライセンス契約の協議を進めます。また、顧客に対して各々の地域において
最適な臨床開発と薬事の戦略を提案するための枠組みについても協議を進めていきます。
(3)帝人および J-TEC は、2030 年度における再生医療事業の売上高目標 200 億円の
達成を見据え、海外からの開発委託需要の獲得を目指して、様々な顧客ニーズに
対応できるよう設備投資や人材教育を継続していきます。
(4)レジリエンス社は、今般の契約を足掛かりとして、日本をはじめとしたアジアへの
展開を本格化すべく、準備を進めていきます。




レジリエンス社による研究開発の様子 帝人の新規 CMO 拠点(岩国市、2024 年より稼働予定)

以 上

【 当件に関するお問合せ先 】
帝人株式会社 広報・IR 部 TEL:03-3506-4055
株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング 経営管理部 TEL:0533-66-2020

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