アイザワ証券からアナリストレポートが発行されました。

各 位




2022年7月6日
株式会社Macbee Planet


アイザワ証券からアナリストレポートが発行されました。


アイザワ証券から、アナリストレポートが発行されましたのでお知らせいたします。



■アイザワ証券会社情報
商号:アイザワ証券株式会社
本社:東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング
URL:https://www.aizawa.co.jp/
日本株レポート 2022/07/05
審査番号:220705-B1


Macbee Planet
<業績の推移>
連結
決算期 売上 営業利益 経常利益 純利益 1株利益 1株配当
2021/4 9,779 785 785 547 173.2 0.0

(7095) 2022/4
2023/4計
14,425
17,000
1,237
1,600
1,233
1,600


1,000
239.8
310.1
単位:百万円 (1株利益、1株配当は円) 計画は会社計画によります。
0.0
0.0


笹木 義次
<投資指標>
連結
今期予想PER 18.7 倍
株価指標 PBR 6.86 倍
株価 (2022/7/4) 5,770.0 円 予想配当利回り 0.00 %
売買単位 100株
市場 東証グロース
時価総額 187 億円 「Robee」を使って、AC 事業で集客した見込
み客に対して成約を促すサービスを提供して
事業内容 います。解約率の減少では、解約防止チャット
Macbee Planet は LTV マーケティングに関連 ボットを提供しています。解約を検討してい
する一連のサービスを顧客企業に提供してい る顧客に対して、チャットボットで継続を促
ます。高い LTV が見込めるエンドユーザーの しています。AI による広告配信の最適化は、
集客、成約、解約防止を支援するサービスを顧 買収した Alpha.inc(以下αと略称)が行ってい
客企業に提供しています。LTV とは顧客生涯 ます。

価値の事で、 人の顧客が一定期間を通じて企
業にもたらす収益の事です。 収益モデル
Macbee Planet の収益モデルには 2 つの特徴
セグメント別事業内容 があります。第 1 の特徴として、AC 事業と
Macbee Planet は、アナリティックコンサル MT 事業では、成果報酬の収益モデルとなって
ティング事業(以下 AC 事業と略称します)と いる事です。
マーケティングテクノロジー事業(以下 MT 事
業と略称します)から構成されています。 Macbee Planet と顧客企業で、サービス申込、
契約成立、商品購入など成果点を設定してい
AC 事業は、高い LTV が見込めるエンドユー ます。売上高=成果発生件数×単価となりま
ザーの集客を支援するサービスを行っていま す。ただし、成果発生件数や単価は特に開示さ
す。データ解析プラットフォーム「ハニカム」 れていません。 事業の売上総利益率は 15%
AC
を使って、メディアや自社ツールから取得で 程度です。売上原価としてメディア等への掲
きるデータを解析して、見込み客の LTV を算 載費用が 85%となっているからです。MT 事
出します。こうしたデータに基づきコンサル 業の売上総利益率は 90%以上です。
タントが、Web 広告の一元管理や適切な広告
の出稿先の選定など集客のプランニングを行 第 2 の特徴点として、Macbee Planet と顧客
います。こうした事を通じて、顧客企業の HP 企業との取引は継続型の取引となっている事
へ高い LTV が期待できる見込み客の流入を促 です。
進させて行きます。

既存の顧客企業との取引に加えて、新規の顧
MT 事業は、成約促進、解約率の減少、AI に 客企業を獲得する事で、取引する顧客企業数
よる広告配信の 3 つのサービスから構成され が積上げ型で増加する事になります。時間の
ています。成約促進では、web 接客ツール 経過とともにデータ蓄積が進む事で、単価の


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日本株レポート 2022/07/05
審査番号:220705-B1

上昇要因となります。新規の顧客企業はデー を目論んでいると筆者は見ています。
タ蓄積が少なく低い単価となります。既存の
顧客企業では、データ蓄積が進み成果が増加 組織能力を向上させる取り組みとしては、
する事から、単価は上昇します。顧客企業数の LTV 向上力のさらなる発展、データ解析・コ
増加と単価上昇で売上高は加速度的に成長す ンサルタントの AI 化、他業種への展開加速の
る事が可能となります。 3 つを掲げています。


業種別売上高の動向 LTV 向上力のさらなる発展では、自社のデー
Macbee Planet の業界別売上高の特徴として タ 分 析 ツ ー ル で あ る 、 ハ ニ カ ム 、 Robee 、
は、美容と金融の売上構成比が高くなってい Smash の機能を強化して、LTV マーケティン
る事です。これは LTV を意識したマーケティ グに関して、一気通貫の支援サービスが提供
ング活動が美容と金融という限られた業界で できる事を狙っています。2022 年 4 月期では、
しか行われていなかった事が影響しています。 ハニカムと Robee を連携させる事で一定の成
果を上げています。
2022 年 4 月 期 の 売 上 高 構 成 比 は 、 美 容 が
22.8%、金融が 55.3%です。金融の中でも証 AC 事業では、ハニカムを使ってコンサルティ
券が 41.6%となっています。2022 年 4 月期は ングを行っていますが、コンサルタントの習
特需的な案件を獲得した事から、証券の構成 熟度の違いによって、成果に差が出ています。
比が特に高くなっています。 これまで蓄積したナレッジと AI を活用する
事で、コンサルタントの属人性を軽減させ標
美容と金融以外のその他の売上高構成比は 準化をはかる取り組みを行っています。2022
21.8%となっています。構成比は上昇してお 年 7 月には新プロダクトとしてリリースされ
り、LTV を意識したマーケティングを行う業 る予定です。
種が美容や金融以外に広がっている事の証左
となっています。ただし、金融の構成比はまだ 金融と美容に偏っている業種別売上高ですが、
高く、他の業種へと広げる事が課題となって 顧客企業と接点を持っている企業とのアライ
います。 アンスや営業人員の増強など、営業力を強化
する事で他の業種にも広げて行くとしていま
中期経営計画 す。
MacbeePlanet では、2024 年 4 月期を最終年
度とする 3 カ年の中期経営計画に取り組んで 評価要因
います。2024 年 4 月期の目標としては、売上 LTV マーケティングに関する先行優位性を有
高が 220 億円と 3 年間の年平均成長率 31% している事と成長を見込める事が、投資対象
を、営業利益は 22 億円と 3 年間の年平均成長 として評価する要因と考えています。
率 41%としています。営業利益率は 10%を目
標としています。 LTV マーケティングに対する需要は増加する
事が見込まれます。既存顧客から継続的に収
成長戦略の考え方として、MacbeePlanet の組 益を獲得するサブスクリプション型収益モデ
織能力を高めて、増加が見込まれる LTV マー ルを志向する企業が増加している事が背景に
ケティング需要を取り込む事で、計画の達成 あるからです。MacbeePlanet では、LTV マ


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日本株レポート 2022/07/05
審査番号:220705-B1

ーケティングに関して先行して取り組んでい 締役となりました。今後は、千葉氏がグループ
る事から、先行優位性を持っています。 全体の経営管理や経営戦略の策定を見ていき
ます。
LTV マーケティングの先行優位性等を活かし
て、今後増加が予想される LTV マーケティン 小嶋氏は、これまで経営全体を見る事から、
グ需要を取り込む事で、成長出来ると見込ん LTV マーケティングに専任することになりま
でいます。 した。小嶋氏の持っている LTV マーケティン
グに関する知見を活用する事で、今後の LTV
こうした成長性が投資対象として評価する要 マーケティング事業の成長確度に繋がると見
因です。また、顧客企業数が積上げ型に増加す ています。今回の経営体制の移行で、役割の分
る事や単価上昇から、加速度的な売上高の成 担を明確にして、それぞれ適正にあった役割
長が期待できる点も評価の要因になると考え 分担を明確にすることで、全体最適が図られ
ています。 事が見込まれます。


2022 年 4 月期事業トピックス 2022 年 4 月期業績実績
2022 年 4 月期の第 1 四半期には、証券向けに Macbee Planet の 2022 年 4 月期の業績は、
大型キャンペーンの案件の売上高約 14 億円 売上高が 144 億 25 百万円と前年比で 47.5%
を計上しています。一過性のもので特需的な の増収に、営業利益は 12 億 37 百万円と前年
ものとなりました。こうした特需要因を除い 比で 57.5%の増益となりました。売上高の増
ても、2022 年 4 月期の売上高は前年比で増収 収効果と総利益率の改善で、販管費の増加を
となりました。 吸収して、営業利益は増益となりました。


2021 年 8 月には、αの株式を取得して、完全 AC 事業の売上高が増収となり、全体の売上高
子会社化しました。αは独自の AI による配信 の増収に寄与しました。利益率の高い MT 事
アルゴリズムと 3D クリエイティブによる広 業の利益構成比が高まった事から、総利益率
告配信プラットフォームを運営しています。 は改善しました。採用による人件費の増加等
AI と 3D の技術を獲得して、LTV マーケティ で、販管費は増加しました。
ングに活用する事が買収の目的です。
セグメント別業績
αの買収を契機に、Macbee Planet ではそれ AC 事業の売上高は 134 億 99 百万円と前年比
までの 4 本部制から、新たにビジネス・デベ で 42.4%の増収に、セグメント利益は 13 億
ロップメント本部とソリューション本部の 2 85 百万円と前年比で 29.2%の増益となりまし
本部を新設し、2021 年 10 月より 6 本部制と た。2022 年 4 月期の第 1 四半期には特定の証
なりました。組織能力を高める事で成長戦略 券会社向けの大型キャンペーンの特需的な売
を推進させる事を狙っています。 上高約 14 億円がありましたが、それを除いて
も AC 事業の売上高は前年比で増収となりま
また、Macbee Planet は 2021 年 12 月に新た した。既存案件の取引規模拡大と新規案件の
な経営体制に移行しました。取締役経営管理 獲得で、売上高は増収となりました。業種別で
本部長だった千葉氏が代表取締役に就任しま は、特需もあった事から金融が増加しました。
した。これまで代表取締役だった小嶋氏が取 また、人材領域の案件などその他の売上高も


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日本株レポート 2022/07/05
審査番号:220705-B1

増収となりました。2022 年 4 月期第 3 四半期 比の伸び率と費用構成が継続する事を前提に
から、 事業のクライアント向けに Robee の
AC 予測しました。
活用をはかった事から、総利益率が改善しま
した。
出所:AstraManager
証券作成 7095 Macbee Planet 時価総額 億円

MT 事業の売上高は 9 億 25 百万円と前年比で
350.00


300.00

3.09 倍の増収に、セグメント利益は 4 億 89 百 250.00


万円と前年比で 3.94 倍の増益となりました。 200.00



MT 事業には、2021 年 8 月に子会社化したα 150.00


100.00
の売上高 3 億 20 百万円が含まれています。 50.00

AC 事業との相乗効果で Robee の活用が進み、 0.00








































MT 事業の売上高の伸長に寄与しました。


2023 年 4 月期業績計画
MacbeePlanet では、2023 年 4 月期の業績は、
売上高が 170 億円と前年比で 17.8%の増収を、
営業利益は 16 億円と前年比で 29.3%の増益
を計画しています。2022 年 4 月期の売上高に
は 14 億円程度の特需が含まれていますので、
特需を除く売上高との比較では、前年比は
30.5%の増収となります。


2023 年 4 月期も 2022 年 4 月期と同様に、既
AC
存案件の拡大と新規案件の獲得で、 事業と
MT 事業の売上高の増収を見込んでいます。売
上高の増収効果で、営業利益は増益の見通し
です。


MacbeePlanet では LTV マーケティングに特
化した AI プラットフォームを開発していま
す。7 月にはリリースを予定しています。今期
の業績計画にはこの新プロダクトによる効果
を織り込んでいます。


2023 年 4 月期業績予測
筆者は 7095MacbeePlanet の 2023 年 4 月期
の業績は、売上高が 171 億 60 百万円と前年比
で 18.9%の増収を、営業利益は 16 億 30 百万
円と前年比で 31.7%の増益になる事を予測し
ています。2022 年 4 月期の第 4 四半期の前期


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日本株レポート 2022/07/05
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