2022年4月期通期決算説明会書き起こし

株式会社 Macbee Planet
2022 年4月期通期決算説明会


2022 年 6 月 13 日
ただいまより、株式会社 Macbee Planet、2022 年第 4 月期通期決算説明会を始めさせていただき
ます。

本日は 2022 年 4 月期通期決算概要を、代表取締役社長の千葉よりご説明いたします。その後、皆
様のご質問をお受けいたします。

それでは千葉社長、お願いいたします。




千葉:株式会社 Macbee Planet、2022 年第 4 月期通期の決算発表をさせていただきます。改めま
して、代表取締役の千葉と申します。よろしくお願いいたします。

まずは会社概要です。

当社 Macbee Planet は 2015 年の 8 月に創業し、2020 年の 3 月に東証マザーズへ上場しました。
昨期のトピックといたししては、2021 年 8 月に株式会社 Alpha を完全子会社化してグループイン
させています。

事業内容は、データを活用したマーケティング分析サービスの提供を行っています。
続いて、2022 年 4 月期の決算ハイライトとなります。

AC 事業・MT 事業が計画を上回る成長をし、売上高、営業利益ともに過去最高を実現していま
す。

2022 年の 4 月期は、売上高は+48%、144 億 2,500 万円になっています。

営業利益に関しては、+58%の 12 億 3,700 万円となっています。営業利益率に関しては、2021 年
4月期比で 0.6 ポイント改善し、8.6%となっています。

AC 事業につきましては、証券業界にあった特需を除いても、順調に成長しています。それ以外に
銀行業界や、ウェルネス業界の既存クライアントも拡大しており、新規クライアントの獲得も順調
に進んでいるため、今期以降の成長にも寄与するものと考えています。

注目いただきたいのは、売上総利益率が高い MT 事業が 2022 年4月期比で+209%と、大きく利
益貢献している点です。第 3 四半期から AC 事業とのシナジーが効く体制に変更した結果、MT 事
業のみならず AC 事業の事業売上にも貢献しています。

こちら関しては、後程改めてお伝えできればと思っています。
続いて 2022 年 4 月期の成長戦略の進捗について、お話をさせていただきます。

当社では、中期の成長戦略の中で三つ重点項目を挙げております。

一つ目、LTV 向上力のさらなる発展。二つ目、データ解析とコンサルの AI 化。三つ目、他業種へ
の展開加速。この三つを重点項目として挙げております。

まずは結論を申し上げますと、各重点施策ともに順調に進捗しています。

一つ目の LTV 向上力のさらなる発展においては、Robee を AC 事業とシナジーの効く体制に変更
し、連携強化を図っています。その結果、AC 事業も MT 事業も、売上成長だけではなく、AC 事
業の売上総利益率の向上も実現することができています。この影響は、進行期も続くものと考えて
います。

続いてデータ解析とコンサルの AI 化ですが、コンサルタントの稼働データを解析し、ハイパフォ
ーマーのプロセス定義が完了しています。今期から、教育チームを社内に新たに設け、人材の即戦
力化に取り組んでいます。

三つ目の他業種への展開についてお話をさせていただきます。他業種への展開につきましては、ウ
ェルネス、金融以外に人材業界やパーソナルジムに取り組んでいます。また、3DAD に関しては、
これまでゲーム業界が非常に多くありましたが、ゲーム業界以外にも提供を開始しており、順調に
推移しています。
採用の強化及び人員の増強に関しても順調に進み、エンジニア組織は 1.5 倍になり、全体では前期
比で+46%で、22 名増員しています。




続いて、2023 年4月期の業績予想についてご説明します。

2023 年 4 月期の業績予想に関しては、売上高 170 億円、営業利益は 16 億円と、増収増益を継続
して見込んでいます。

営業利益率に関しても、今期の実績で 8.6%となっており、0.8 ポイント改善して 9.4%を見込んで
います。

増収の要因としては、新プロダクトによる AC 事業の成果増が大きく寄与してくると考えていま
す。加えて事業成長による営業利益も増える見込みですが、販管費については、人員増による人件
費の増加以外は、概ね 2022 年 4 月期と同等となりますので、人件費以外の販管費率は低下し、利
益率は向上すると見込んでいます。

なお 2022 年 4 月期第 4 四半期の会計期間におきましては、先行投資をしながら営業利益率は
9.5%となっていますので、2023 年 4 月期の営業利益率 9.4%は達成可能性が非常に高いと判断して
います。

この業績予想について、ポイントを追加で 2 点お伝えさせてください。下の部分に記載しておりま
す。
2023 年の 4 月期第 1 四半期につきましては、2022 年4月期の第 1 四半期に証券特需があったた
め、減収は免れないと考えていますが、同水準程度の営業利益は確保できるものと考えています。

また、通期の増収は 2022 年 4 月期比で+18%程となっていますが、前期の特需の影響が約 14 億
円ございましたので、この 14 億円を差し引いた実力値は約 130 億円と考えています。そこから考
えると、売上高成長も+30%程となっており、中期経営計画通りの高成長を計画していますので、
ご安心いただければと思っています。




続いて、新プロダクトの開発についてお伝えいたします。

現在 LTV マーケティングに特化した AI プラットフォームを開発中です。国内でも類を見ない独自
のものとなり、当社の成長戦略を加速するプロダクトになりますので、ぜひ今後の展開に期待くだ
さい。
続いて、今後の成長イメージについてお話します。

これまで掲げてきた型化や採用強化、他業種への展開などの営業戦略・プロダクト戦略により、引
き続き成長を継続していこうと考えていますが、現在開発している新プロダクトにより掲げてきた
戦略だけでなく M&A 戦略も進みやすくなり、新たな成長曲線を描くことができると考えていま
す。

さらに、中期経営計画については 24 年4月期までの計画となっていますが、その後の成長を見据
えて、LTV マーケティング以外にも取り組んでいきたいと考えており、Web3 領域を中心に、新規
事業機会を模索しています。

こちらも今後のリリースを楽しみにいただければと考えています。
続いて、グループ経営体制の強化の話をします。

非連続な成長を実現するために、役員体制の強化を図っていこうと思っています。具体的には、業
務執行の権限、そして責任を有した委任型執行役員制度を新たに導入し、経営と業務の執行を分離
することで迅速な意思決定を実現する体制をとっていきたいと考えています。

今後も Macbee Planet のグループ経営に注目いただければと思っています。
続いて、中期の経営計画の進捗についてお話をします。

2021 年 12 月に開示した中期経営計画に関しては計画通り順調に推移しています。




続いて 2022 年 4 月期通期の業績について、改めてご説明します。

2022 年 4 月期の業績サマリーですが、AC 事業・MT 事業共に計画を上回る成長をし、売上高、営
業利益ともに過去最高を実現しています。

売上高に関しては 144 億 2,500 万円。営業利益に関しては 12 億 3,700 万円、営業利益率に関して
は 8.6%となっています。売上高、そして営業利益ともに過去最高を実現しました。前期比の成長
率については、売上高に関しては+48%、営業利益に関しては+58%となっており、営業利益率も
0.6 ポイント改善ができています。

売上高、営業利益につきましては、3 月に修正した業績予想も達成することができているので、こ
こにご報告をさせていただきます。
続いて、2022 年 4 月期の前期比較の資料をご覧ください。

繰り返しにはなりますが、売上高に関しては+48%、売上総利益に関しては+66%、そして営業利
益に関しては+58%となっています。

特に見ていただきたいのは MT 事業の売上総利益で、約 3 倍に成長しており、MT 事業の成長が全
体をけん引している状況にございます。

AC 事業に関しましても、Robee による獲得効率が向上して、売上総利益率の改善が図れている状
況にございます。

各業界別の情報もお伝えさせていただきますが、一番のポイントは証券業界です。証券業界は
2022 年4月期の第 1 四半期に特需がございましたが、特需を除いても前期比で成長している状況
です。

銀行業界、ウェルネス業界に関しても、既存のクライアントの成長に加えて、新規でクライアント
獲得もございました。その他の業界に関しては、人材領域の開拓が進んでいます。

販管費につきましては、今期以降の成長のための先行投資として採用計画を前倒ししており、人員
増に伴う人件費および採用教育費が増えている点がございます。

それ以外に、8 月に実施しています Alpha の M&A の関連費用が大きく発生している状況にござい
ます。
続いて、四半期の売上高の推移のお話をさせていただきます。

四半期ごとの売上高の推移につきましては、右肩上がりのトレンドが継続しておりまして、今後も
成長を続けていければと考えています。




最後は QonQ の営業利益の増減分析の話をさせていただきます。
第 3 四半期の営業利益に関しては、2 億 5,300 万円、第 4 四半期に関しては 3 億 4,600 万円となっ
ています。

第 4 四半期に関しては、特需があった第 1 四半期の営業利益水準を超える結果となっています。要
因としては、先程申し上げた人員増に伴う人件費増、そして研修費、採用教育費の増加はあります
が、それを超えて AC 事業、そして MT 事業の売上総利益が伸びていることです。

両事業の売上総利益の成長に寄与しているのが、MT 事業の Robee で、第 4 四半期の一番のポイ
ントとなっています。

今後も、売上高の増加だけではなく、売上総利益の向上、売上総利益率の向上を図っていきたいと
考えています。

以上、簡単ではございますけれども、通期の決算発表、決算報告をさせていただきました。
質疑応答


―AC 事業と Robee のシナジーが生じるような変更があったということですが、具体的には何が
あったのでしょうか。

千葉:元々Robee は、SaaS のようにサービス単独で販売する部署がありましたが、この形を切り
替えて、AC 事業のクライアントに対して、コンバージョンレートの向上や、LTV の向上を図るた
めの施策として Robee を活用する体制に切り替えています。

この体制を強化するために、AC 事業を行っているコンサルティング本部の中に Robee 部を置き、
統合を図っております。その結果、MT 事業の成長と AC 事業の売上総利益率が高まりました。



―今後は、Robee は AC 事業に組み込まれるということでしょうか。

千葉: AC 事業と MT 事業でシナジーが効いていますが、AC 事業と Robee ではプロダクトの性質
が異なるので、セグメントは分けて考えています。

今後、どのようにセグメントを分けていくかについては、決めかねています。



ー競争環境について教えてください。第三者データ規制が強まる中で、いくつかプレイヤーが出て
きていますがいかがでしょうか。

千葉:まず第三者データの規制が強まる部分に関して、当社は Cookie に頼らず成果計測できます
ので、Cookie 規制の影響をあまり受けないと考えています。

競争環境ですが、他社も多く参入しています。当社はデータマーケティングを加速することで LTV
マーケティングを進化・深耕することに重点を置いており、競争力をさらに強化していきますの
で、引き続き優位性を維持できればと考えています。



―2023 年 4 月期のガイダンスについてマクロ景気悪化に伴うマーケティング市況の悪化を織り込
まれているのでしょうか。また御社のように LTV、ROI に貢献できるソリューションを持ってる
プレイヤーにとって、景気悪化はどういう影響があるのでしょうか。

千葉 :マクロの景気悪化に伴うマーケティング市況の悪化については、織り込んでいます。
景気悪化が業績に与える影響ですが、景気悪化によりブランディング広告の予算が下がる可能性は
ありますが、その分質の高いマーケティングが求められるとみており、当社は LTV マーケティン
グで集客の質にこだわり成果報酬型で提供していますので、需要は引き続き拡大すると評価してい
ます。



―新プロダクトの詳細、スケジュール、想定収益などを教えてください。

千葉 :2022 年 7 月に事業計画及び成長可能性に関する事項を開示する予定です。その際に、より
詳細にお話できればと考えていますのでこの場での回答を差し控えさせていただければと思ってい
ます。




―AI のプラットフォームの新しいプロダクトを開発中ということですが、中長期の売上
CAGR30%成長の目線は変わらないんでしょうか。

千葉 :中長期の売上 CAGR に関しては現時点では変更予定はございません。



―大口クライアントの獲得状況、進捗状況を教えてください。

小嶋 :大口クライアントの獲得状況は現状順調に進んでいます。既存の業界に関しても引き続き
大手のクライアントが獲得できており、新しい業界に関しても様々開拓ができている状況でござい
ます。

他社も LTV を掲げる会社が増えてきていますので、当社がリーディングカンパニーになるべく、
新しいプロダクトも活用しながら開拓等、速度を上げてやっていきたいと考えています。



―M&A の想定先及び時間軸について教えてください。

千葉 :M&A に関しては、広告代理店や、アドテク、その周辺領域などマーケティングを中心にソ
ーシング、検討は続けています。

時間軸については、このタイミングで何社というのは確約してできない状況ではございます。




―ウェルネス業界・来店型の売上が、2022 年 4 月期末にかけて急速に増えているように見えるん
ですが、コロナ関連の影響でしょうか。
千葉 :コロナの影響はほぼなく、新規クライアントの獲得が進み、既存クライアントも伸長した
結果としてご理解いただければと思っています。具体的には、パーソナルジムや脱毛サロンのクラ
イアント予算が増えている状況にございます。



―既存クライアント上位 20 社の継続率はいかがでしょうか。

千葉 :上位 20 社に関しては全て継続しております。



以上で株式会社 Macbee Planet、2022 年 4 月期通期の決算説明会を終了させていただきます。誠
にありがとうございました。

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