中退者アンケート「約7人に1人が新型コロナウイルスの影響で中退」 2020年10月-2021年3月調査

各位 2021年3月24日
会社名 株式会社ジェイック
代表者名 代表取締役 佐藤 剛志
(コード番号 7073 東証マザーズ)


中退者アンケート「約7人に 1 人が新型コロナウイルスの影響で中退」
2020 年 10 月-2021 年3月調査

当社は、中退者向け就職支援サービス「セカンドカレッジⓇ」の受講生に対して行った、中退に関する新型コロ
ナウイルスの影響アンケートの結果を発表します(回答者 196 名、調査日 2020 年 10 月 28 日-2021 年3月3
日)。

「セカンドカレッジ®」とは、大学等の中退者向けに、研修から集団面接会までを無料で提供する就職支援サー
ビスです。アンケートの結果、「新型コロナウイルスがなければ、中退をしていなかった」と答えた割合は 14.5%
で、中退者のうち約7人に1人が新型コロナウイルスの影響で中退をしていることが分かりました。


<新型コロナウイルスが与える中退への影響>
文部科学省が、2020 年4月から 12 月までの中退の状況を調査した結果、中退した学生は2万 8647 人で、この
うち新型コロナウイルスの影響と分かっている人は 1,367 人(中退者全体の約 4.8%)でした。
(2021 年2月 16
日公表)。

一方、当社実施のアンケートでは、 「新型コロナウイルスの影響を受けた」と答えた中退者の割合は約 15%と、文
部科学省が発表した数字(約 4.8%)の約3倍の結果となっています。これは、就職支援サービスを提供する当
社に登録する中退者には、
「経済的な影響でやむを得ず中退したが、早めの就職を考えている」という方が(文部
科学省の調査対象者に比べ)多く存在するから、ということが可能性として考えられます。


新型コロナウイルスがなければ中退をしていなかったと思いますか。

14.5%

新型コロナウイルスがなければ、中退をしていなかった

新型コロナウイルス関係なく、中退をしていた




85.5%

<「新型コロナウイルスによって、受けた影響」 (本アンケートより一部抜粋)>
・オンラインでの授業に移行したことで、ディスカッションに参加しづらくなった。
・オンライン授業で、文や一方的な動画のみなので、授業内容がますます分かりづらくなった。
・全授業がオンラインとなり、当初ネット環境すら整っていなかったことも含め、授業についていけなくなった。
・学校に赴いて、研究を進めることができなかった。
・3か月以上の研究活動の休止と、コロナによる昨年度のゼミの廃止が、研究テーマの変更など自分のモチベー
ションの低下に影響した。
・アルバイト収入が減り、学費を補うことが困難になった。
・新型コロナウイルスの影響で父親の収入が無くなり、奨学金から切り崩して生活をしなければいけなくなった。
そのため、学費を払うことが困難になった。
・学費にあてる予定だったアルバイトの収入が極端に減った。
・四年間で卒業出来なかったので休学し、お金を貯めてから復学して卒業することを目指していた。しかし、
コロナの影響で思うようにお金を貯める事が出来なかった為、中途退学することになった。
・アルバイトをするくらいなら自粛をしろと言われ、就職活動に踏み切れなかった結果、数か月ニートのような
自堕落な生活を送ってしまった。


この結果について、「セカンドカレッジ®」責任者の小久保はこう話します。
「今年度は、新型コロナウイルスの影響で、やむを得ず中退した学生が多くいました。ご両親の仕事に影響が出
て学費の支払いが厳しくなった方や、学生本人が学費を支払っていたのに、コロナの影響でアルバイトに入れず
稼げなくなり、仕方なく辞めた方などです。目的を持って入学し、前向きに頑張っていたのに、どうしようもな
い状況で中退せざるをえなかった学生たちに出会うことが増え、例年よりやるせない気持ちになることが多かっ
たと感じます。中退したら全てが終わるわけではありませんので、そのことを知っていただきながら、サポート
していけたらと思います。

一方で、
“コロナだから仕方がない” と、新型コロナウイルスを中退の正当化理由としてしまっている学生も散見
されます。例えば、
“バイトのしすぎで勉強についていけなくなり、留年した。その分の授業料を、コロナで支払
うことが難しくなった”等、元々はコロナと関係なく発生した事情を“すべてコロナのせい”として、中退を検
討し始めるような例です。しかし、このような考えで中退する学生は、どこか後ろめたい気持ちが残ってしまい、
それが社会に出てからも尾を引いてしまうことが多いようです。こうした状態では、たとえ就職できても、なか
なか自分に自信を持つことができません。

いろいろな事情を抱える中退者・中退検討学生がいますが、自身が置かれた状況や自身の気持ちをしっかり整理
したうえで次に進むことが、望ましいキャリアを築いていくうえでのポイントです。彼ら・彼女らが自らの道を
主体的に切り拓いていく、その一助となれるように、これからも取り組んでいきたいと思っています。」




【調査概要】
名称 :中退(予定者)に対する新型コロナウイルスの影響アンケート
対象 :当社サービス「セカンドカレッジ®」受講生
回答者数 :196 名
期間 :2020 年 10 月 28 日-2021 年3月3日


【お問い合わせ先】
株式会社ジェイック 担当:稲葉
E-mail: info@jaic-g.com テレワーク実施中のため、メールでのご連絡をお願いいたします。

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